岡野の日々 18 3月 2010 装丁の仕事 雑誌や冊子のデザイン主体のコンビビアでも 書籍の表紙まわりを手がける機会はけっこうある。 そんな時自らを「装丁家」と考えているかというと、その意識は私には希薄だ。 社内では装丁の機会が少ない方という、量の問題が大きいのだが 「装丁」「造本」… 続きを読む
岡野の日々 3 12月 2009 韓国(ソウル)とグラフィックデザインと 10月、ソウル生まれのアーチスト金斗鉉氏に案内していただき ソウルを堪能してきた。私としては1987年以来の再訪だ。 22年前のソウルはオリンピック開催直前で、 これから先進諸国に追いつくぞ…といった意気込みが印象に残ったが 今回ソウルでみ… 続きを読む
岡野の日々 2 10月 2009 電車で前の人が読んでいた新聞 朝の通勤電車でよく乗り合わせる30歳代と思われるサラリーマンが いつも読んでいて気になっていた。 赤い紙にかまわずカラー印刷したタブロイド紙。 サッカーの専門誌らしいが、旧来のスポーツ系タブロイド紙の 下世話とも言える雰囲気を、完全に覆して… 続きを読む
岡野の日々 12 6月 2009 エンジンの時代の終焉 新しい話題とは言えないが「ヤマハSR400」がついに生産終了となった。 SR400は発売以来30年もの間、大きなモデルチェンジ無しに生産され続けた 奇跡的超ロングセラーのバイクである。 発売当初から古き良き英国バイクを再現した… 続きを読む
岡野の日々 11 5月 2009 写真を巡って──小島一郎と濱谷 浩のこと 今年になってさまざまな出来事の重なりから、私の中では「写真」を巡る気分が続いている。 その要因のひとつに、以前このブログでも紹介された写真展「小島一郎──北を撮る」の最終日に間に合うよう、3月はじめ雪の青森に行ったことがある。 その展示物の… 続きを読む
岡野の日々 28 12月 2008 新聞に読者は戻ってくるのか ここにとりあげたのは、共に新聞の折り込みとして目にとまったもの。 右は「GLOBE」。朝日新聞が10月に創刊した別刷りで、隔週の月曜日に発行されている。 年内は4ページだが2009年から8ページに拡大するそうである。 その名の通り内容は、世… 続きを読む
岡野の日々 7 11月 2008 「文庫本のカバーが熱い」のカバー 新聞の全面広告に釘付けになった。 以前このコーナーでも紹介した文庫シリーズの、ドストエフスキーが売れているこという内容である。 前に私が取り上げた時は、装画・装丁にフォーカスしていたわけだが、この広告では 訳者の写真をメインに「新訳」の素晴… 続きを読む
岡野の日々 6 9月 2008 また手書きの印刷物に惹かれてしまった 新聞折り込みチラシの中に、ふっと見に止まったこの広告。 全面単色で手書きの地味なチラシだが、なぜか惹かれて手に取った。 地元の小さなバス会社のツアー案内広告だ。 旬を重視した欲張らないツアー、心温まるコピー、 出発地が地元でリーズナブルな価… 続きを読む
岡野の日々 29 7月 2008 文庫本のカバーが熱い 書店では文庫本が平積されて、例年のように夏休みキャンペーンが始まった。 そんな時期、娯楽色の強い読書傾向と思っていた息子が、漱石の「こころ」を始め 古典に属する文庫本をまとめ買いしてきた。 「書店では膨大な量の本を前に、何を選んだらよいのか… 続きを読む