岡野の日々

装丁の仕事 岡野の日々

装丁の仕事

雑誌や冊子のデザイン主体のコンビビアでも 書籍の表紙まわりを手がける機会はけっこうある。 そんな時自らを「装丁家」と考えているかというと、その意識は私には希薄だ。 社内では装丁の機会が少ない方という、量の問題が大きいのだが 「装丁」「造本」…
電車で前の人が読んでいた新聞 岡野の日々

電車で前の人が読んでいた新聞

朝の通勤電車でよく乗り合わせる30歳代と思われるサラリーマンが いつも読んでいて気になっていた。 赤い紙にかまわずカラー印刷したタブロイド紙。 サッカーの専門誌らしいが、旧来のスポーツ系タブロイド紙の 下世話とも言える雰囲気を、完全に覆して…
エンジンの時代の終焉 岡野の日々

エンジンの時代の終焉

  新しい話題とは言えないが「ヤマハSR400」がついに生産終了となった。 SR400は発売以来30年もの間、大きなモデルチェンジ無しに生産され続けた 奇跡的超ロングセラーのバイクである。 発売当初から古き良き英国バイクを再現した…
写真を巡って──小島一郎と濱谷 浩のこと 岡野の日々

写真を巡って──小島一郎と濱谷 浩のこと

今年になってさまざまな出来事の重なりから、私の中では「写真」を巡る気分が続いている。 その要因のひとつに、以前このブログでも紹介された写真展「小島一郎──北を撮る」の最終日に間に合うよう、3月はじめ雪の青森に行ったことがある。 その展示物の…
新聞に読者は戻ってくるのか 岡野の日々

新聞に読者は戻ってくるのか

ここにとりあげたのは、共に新聞の折り込みとして目にとまったもの。 右は「GLOBE」。朝日新聞が10月に創刊した別刷りで、隔週の月曜日に発行されている。 年内は4ページだが2009年から8ページに拡大するそうである。 その名の通り内容は、世…
「文庫本のカバーが熱い」のカバー 岡野の日々

「文庫本のカバーが熱い」のカバー

新聞の全面広告に釘付けになった。 以前このコーナーでも紹介した文庫シリーズの、ドストエフスキーが売れているこという内容である。 前に私が取り上げた時は、装画・装丁にフォーカスしていたわけだが、この広告では 訳者の写真をメインに「新訳」の素晴…
また手書きの印刷物に惹かれてしまった 岡野の日々

また手書きの印刷物に惹かれてしまった

新聞折り込みチラシの中に、ふっと見に止まったこの広告。 全面単色で手書きの地味なチラシだが、なぜか惹かれて手に取った。 地元の小さなバス会社のツアー案内広告だ。 旬を重視した欲張らないツアー、心温まるコピー、 出発地が地元でリーズナブルな価…
文庫本のカバーが熱い 岡野の日々

文庫本のカバーが熱い

書店では文庫本が平積されて、例年のように夏休みキャンペーンが始まった。 そんな時期、娯楽色の強い読書傾向と思っていた息子が、漱石の「こころ」を始め 古典に属する文庫本をまとめ買いしてきた。 「書店では膨大な量の本を前に、何を選んだらよいのか…