これからもずっと
ビーチ・ボーイズと共に

元ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンに
密着した、初のドキュメンタリー映画『ブライアン・
ウィルソン/約束の旅路』を観に行ってきました。

ビーチ・ボーイズと聞くだけで、
「サーフィン・U.S.A.」
「グッド・ヴァイブレーション」などの
様々なサウンド(音ではなくサウンド!)が
頭の中で鳴り始め、一瞬のうちに私を
小学校時代へ引き戻します。

当時通っていたアメリカンスクールは、1年生から
9年生までが一緒でした。9年生ともなると
女の子もすっかり大人っぽく、ロッカーの前で
ボーイフレンドと話しているカップルの姿は
当時5年生の私には、強烈に眩しかったのを
今でもよく覚えています。
そこに、底抜けに明るいビーチ・ボーイズの
あのサウンドが流れてくれば、そこはもう
アメリカ西海岸の世界です!

『カリフォルニア・ガールズ』の曲の中で
西部や東部、南部の女の子もそれぞれに
みんなとっても素敵で、魅力的だけれど
「みんながカリフォルニア・ガールだったら
いいのに〜 」と歌っているのを聞いて
どれだけその彼女たちにあこがれたことか…。

でも今回この映画を観て、「天才ソングライター」と
言われていた彼が抱えていた様々な苦悩を
知ることとなりました。

デビュー当時の、あの輝かしい栄光の日々からは
想像もできない波瀾万丈の人生でしたが
映画の中では、ブライアン自身の言葉によって
喜びと悲しみの人生が静かに語られていました。

今回その事実を知り、映画を見終わった後は
少しだけ寂し気持ちになってしまいましたが
帰ってきてから聴いたビーチ・ボーイズは
哀愁がちょっぴりプラスされ、また一段と
深いサウンドとなって心の奥まで響き渡りました。

それにしても「God only knows」
「神様だけは知っている」というこのバラード曲は
なんという癒やしが与えられる曲なんだろう…。

きっとこれからもずっと聞き続けると思います。

文・沢田寛子

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