高岡重蔵・活版習作集

烏有書林:¥3800+税
 
活版印刷は、版画芸術と
そんなに違わないんじゃないだろうか。
と、思います。

 
活字を組み、紙を選び、
職人の手で刷り上げた印刷物は、気のせいか
なにやら得も言われぬ存在感が有る。
 
本のお題には習作集とあり、
表紙に「一介の欧文組版工の腕試し」と添えてあります。
それは、「仕事」ではない採算度外、技の見本市。
そんな技について、勉強不足を棚に上げてただ眺めても
活版で刷り上げた印刷物ッテすごくキレイなんだ。と、
ため息が出ます。


 

この習作をもってヨーロッパへ行き、現場で腕試し。
欧州の組版工、本家の職人達をして
「いいじゃん!」と言わしめた習作物です。

 
本は、作品(習作)が一通り並んだあと、
書籍の後半に重蔵氏の解説と、データが少し。
その後のページに活字の解説が有り、前出に当たる
「習作」と見比べて読み合わせると、
ヘタな活字見本帳やフォント解説本より面白い。
 
お気に入り当日は、弟子筋に当たる堀木社長が解説をして
僕は、ページをめくる担当です。

文責:やまだじゅんいち

 

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