「KUSHILOG」
旅の目的は人それぞれ。
またその楽しみは、行った先での食事だったり
美しい風景や景色を見たり、人々との触れ合い
一期一会の楽しい会話…。
でも、もう1つの楽しみは、色々なところで
「ひょい」ともらってくるフリーペーパーです。
今回のお気に入りは、そのようにして取って来た
16ページの 釧路再発見マガジン「クシログ」です。
羽田→釧路空港→釧路駅→標茶→ウトロ→斜里→網走
というのが今回の「夫婦で一泊流氷ツアー」のルート。
旅の目的としては流氷だったのですが
釧路駅で目に飛び込んで来たのがこの冊子でした。
表紙には太いスミ文字でKUSHILOG。
なかなか力強いです。
特集や他の文字もいっさい色は使わず
頭ゾロエで決まっています。
徹底しているのが気持ちがいい。
最初の見開きを開いて、またしても感心。
本文の級数は小さく、キャプションはさらに小さいけれど
全体のバランス、写真の大きさ、写真と文章の
バランス、そして見せ方がとても良いです。
「厳選くしろ名産品」を紹介したページ、
「PHOTOGENIC KUSHIRO」とある、釧路の美しい景色を
紹介したページ、「温泉めぐり」のページ、
次々と誌面をめくっていっても
どのページもレイアウトが綺麗です。
釧路管内は8つの市町村からなっているとありました。
そして今回この号で取り上げられているのが「鶴居町」。
特別天然記念物タンチョウの生息繁殖地であることから
その名がつけられた酪農の村でした。
平成20年に「日本で最も美しい村」連合に加盟
とも書いてありました。
自分たちの市町村を、このように美しく紹介出来るのは
とても羨ましいことだと思いました。
美しい誌面を作るためには、どうしたらいいのか
そのことを知っている人たちが一緒に作り上げています。
やはり「愛」がないと、美しいものは出来ないと
旅の途中のひとときに感じたことでした。
文:沢田寛子