「もう一度マリメッコのこと」
「自分が好きな物を普段から言ってると、それが手に入るよ。
そんなことを、誰かが言ってた気がします。
まあ、全てではないとは思うけれど…。
でもこのたび、本場フィンランドから
マリメッコが届きました。
「届いた」というのは大げさで、本当はお土産で長袖の
シマシマシャツとペンケースを買って来て貰ったのです。
お土産に加え、「お店の人に聞いてカタログも
貰って来てね」と、更なるお願いまでしてしまった
(こんなことはダンナにしか言えない)。
現地にはどんなカタログが置いてあるのか
手元に届くまでとても楽しみでした。
なので、今回のマリメッコはそのカタログの話。
1冊目…大判のカタログ、32ページの厚手のもの。
表紙の紙もしっかりしているけれど
触った感触は優しい感じ。
表紙には小さい文字で Moments Autumn 2012
そして写真の上にmarimekkoのロゴだけ。
ページをめくると Off to the woods! と
カタログは私たちを森へと誘ってくれています。
中面の文字も全てスミ1色。写真バックは白地がベース。
でも、ところどころの見開きには
嬉しくなるようなオレンジとかブルーの色が。
「暖かいマリメッコをまとって、
さあ秋の森へ出かけよう!」
写真もきれいで、ページをめくるのが本当に楽しい。
そんなカタログでした。
2冊目…こちらはタブロイド版、秋号のマリメッコ新聞。
特集もカタログと同じ Off to the woods!
64ページもあるこの新聞は、新しい商品、
店舗やイベントの紹介や、1951年以来、その伝統が
受け継がれて来た印刷美についても語っています。
タブロイド独特の切りっぱなしのこの「いい感じ」が
中のファブリックのたくさんの柄とも響き合っています。
この2つの印刷物を通して改めてまた感じたこと。
マリメッコの1つ1つの柄はとても大胆で
個性的だったりするけれど、この静かな森の国、
フィンランドと素敵な関係を築いていました。
また機会があったらぜひ「嬉しさのお裾分け」を!
文:沢田寛子