pen No. 302

雑誌pen20111115日号は「1冊まるごと森本千絵。」という特集タイトルです。

森本千絵さんは、広告のアートディレクターであり、グラフィックデザイナーでもあり、アーティストでもあるマルチな才能を発揮されています。

僕は森本さんの作品とものの考え方がとても好きです。

2002Mr.Childrenのアルバムの広告を見たときに良いものを作る人が居るんだなぁと思った覚えがあります。そのころから何となく広告に興味をもち、「月刊 広告批評(現在は休刊)」という雑誌を読むようになったのです。新作の広告や海外の広告などを掲載し、作り手の紹介もしている専門誌で、森本さんの作品も紹介されていましたね。

広告批評の最後の一年間はアートディレクションが森本さんで、それはそれは楽しいものになっています。月刊誌なのにこんな作り方できるんだ!と目からウロコが…

20代の時から活躍されていますので、広告業界では有名な方です。(受賞も多数ですので)ただ、僕はご本人がどんな生い立ちでどんな人なのかそれほど詳しくは知りませんで、昨年出版された作品集「うたう作品集 森本千絵」を読み少し知ることができました。

今回のpenの特集は、森本さんを取材して作った記事が載っています。作品の紹介以外は、生い立ちや幼少期の作品(夏休みの宿題や作文など)、それに周りから見た森本さん像や本人談のコメントなどを中心にしたものになってますので、子どものころどんな人だったのかを知ることができます。

森本さんは人との「縁」人とのつながりを大切にする人です。ま、goen°という事務所名からもわかるんですけどね。人と人をつなげ盛り上げる力を持っている人。

僕は広告ではなくエディトリアルのデザイナーですので少し領域が違うのですが、考え方や仕事に対する姿勢など、非常に見習いたい部分が多く、しかも自分には無いものを沢山持ってらっしゃるので、ある意味憧れの存在です。

ファンの一人としてこれからも森本千絵さんの仕事を楽しみに待っていたいと思いますし、デザイナーとしては自分ももっと良いもの楽しいものを生み出していければなぁと考えています。それには人とのつながりを大事にしてもっと人と関わって、生きることそのものを楽しむことが様々なクリエイティブワークに繋がるのではないかと思います。

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文:飛鳥井 羊右

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