「面白いもの」との出会い
26年目を迎えた「TOKYO DESIGNERS WEEK」に
今年も行って来ました。
毎年時間が合えば出かけて行く、お気に入りの場所です。
そのお気に入りの理由はいくつかあります。
まず場所が神宮外苑絵画館前であること。
地下鉄の駅を降りて、会場に着くまでのおしゃれな街並。
キョロキョロしながら歩いて行きます。
そして会場に着き、様々な「デザイン」と
「もの」たちの間を練り歩き、自分の感覚に合った
ものの前に立ち止まっては、「へ~っ」とか
「ちょっといいですか」とか言って手に取ってみたり。
国内外の企業・デザイナー・大使館・団体、ギャラリーが
それぞれの作品や取り組みを発表していて
デザイン学校の学生さんから、一般の人たちまで
幅広い層の人たちで会場は熱気に溢れています。
こんなに多くの、デザインに関係するものが一堂に
集まるのはこの時だけ。それも魅力の一つです。
今年この会場で見つけた一押しはコレ。
3センチ角の箱から飛び出していた「しっぽ」。
何だこれ!と思わず手に取ってみると
すかさず目の前にそれを作った(であろう)本人が説明。
「コレハデスネ~ ケイタイにつけるシッポですぅ」
えっ?? しっぽ? しっぽって何に?と不思議がる私に
「コウヤッテ ツケルンデスヨぉ」と
自分の持っていた携帯電話にスポッとつけ
「ほらね」と言わんばかりの嬉しそうな顔で
目の前に立てて見せてくれました。
その「しっぽ」のついた携帯の愛くるしいこと!
すぐさま購入。衝動買いの典型のようなもの…
私の携帯電話についたこの「しっぽ」。
別になくても困らないものではありますが
私にハッピーな気持ちをもたらせてくれます。
デザインとはやっぱり人に喜びを与えるものではないと。
それにしてもこのパッケージ。
「頭隠して尻隠さず」ではなく「頭隠して尻尾だす」。
文:沢田寛子
追伸:
このすぐれた、かわいいしっぽについて:
Sangwoo Park & Jongwon Parkによる
『Mobile Tail』
高純度のLSR(リキッドシリコンラバー)を使用。
レッドドット・デザイン賞を受賞しています!