視覚デザイン研究所の絵本


視覚デザイン研究所の内田広由紀さんが年賀状の返信に

最近取り組んでいるという絵本を送ってくれた

2歳から5歳あたりの幼児のための絵本で 「カンカン しょうぼうしゃ しゅつどう」

という本だ 子どもの目線で描かれ 絵の中にいろいろな仕掛けがあり

どこに何が隠れているか探しながら 先にすすむという 楽しい本だ

スピード感と共に 様々な音が聞こえてくる いわば五感に訴えて

感情のスイッチを全開にしょうとしているようなものだ

面白いのは制作側の編集方針を形成している共感言語というコンセプトだ

無意識の感情をコントロールすべく視覚の体系と感情の体系の類比に注目して

感情表現の客観化に取り組んだ成果らしい それが

子どもの健康な感情を育てると銘打った編集のバックボーンになっている

なにやら元気な子どもが育ちそうだと思わせる

なるほど内田流と納得させられる絵本だ




堀木一男

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