「Blue」中村祐介
2010年2月12日
2020年8月27日
イラストレーター 中村祐介さんが2009年にイラスト集を出されました。
イラストを初めて見たのは2003年~04年頃。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONというバンドのCDパッケージでした。
曲が好きで買おうと思ったのですが、
歌詞カードのイラストがすごくかっこ良くて、
イラストも好きになったのです。
近年書籍の装幀などに使われたり、テレビで紹介されたりと、
目に付く機会が増えていますので、すでにご存知の方も多いと思います。
はじめ見たとき、スムーズできれいな曲線とフラットな色面…
デジタルで作画したものかと思ったのですが、
その雰囲気に何か違和感が…
それもそのはず、手描きだったのです。
パソコンで描くと均一な太さの線になるのですが、
手描きだとその均一に見える線に微妙な「揺れ」
みたいなものが表現されるのだと思います。
今はデジタルも使うようですが、手描きの雰囲気は少し残しているので、
冷たくなりすぎないクールさ(矛盾した表現ですが…)を感じます。
ま、画材うんぬんよりも、
色々なモチーフを組み合わせたコラージュ的画面構成!
このセンスの良さにやられましたね。
こういうのはこれこれこうすれば…みたいなものが無いのだと思います。
描き手のセンス、それを表現する画力。
その両方がなければ成り立ちませんね。
なんだか懐かしいような、でも新しい。
僕のお気に入りのイラストレーターさんです。
今後も注目して行きたいと思います。
イラストレーション・グラフィックデザインはデザインコンビビアへ
文:飛鳥井羊右