「Blue」中村祐介

イラストレーター 中村祐介さんが2009年にイラスト集を出されました。

 


 

イラストを初めて見たのは2003年~04年頃。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONというバンドのCDパッケージでした。

 


 

曲が好きで買おうと思ったのですが、

歌詞カードのイラストがすごくかっこ良くて、

イラストも好きになったのです。

 

近年書籍の装幀などに使われたり、テレビで紹介されたりと、

目に付く機会が増えていますので、すでにご存知の方も多いと思います。

 

はじめ見たとき、スムーズできれいな曲線とフラットな色面

デジタルで作画したものかと思ったのですが、

その雰囲気に何か違和感が

 

それもそのはず、手描きだったのです。

パソコンで描くと均一な太さの線になるのですが、

手描きだとその均一に見える線に微妙な「揺れ」

みたいなものが表現されるのだと思います。

今はデジタルも使うようですが、手描きの雰囲気は少し残しているので、

冷たくなりすぎないクールさ(矛盾した表現ですが…)を感じます。

 

ま、画材うんぬんよりも、

色々なモチーフを組み合わせたコラージュ的画面構成!

このセンスの良さにやられましたね。

こういうのはこれこれこうすればみたいなものが無いのだと思います。

描き手のセンス、それを表現する画力。

その両方がなければ成り立ちませんね。

 

なんだか懐かしいような、でも新しい。

僕のお気に入りのイラストレーターさんです。

今後も注目して行きたいと思います。

イラストレーション・グラフィックデザインはデザインコンビビア

文:飛鳥井羊右

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