『小村雪岱とその時代』展

2009年12月15日から2010年2月14日まで、埼玉県立近代美術館にて催された小村雪岱展に「偶然」行った。

全くの予備知識無し、偶然とたまたまと、気まぐれが重なって行った美術館でやっていた展覧会でした。
美術系の雑誌で特集されていた事だけは覚えていて、最近の日本画家かな。くらいの感覚でいました。オムラセッタイだと思い込んでいたら「コ」ムラセッタイと読むらしい。

▲売り切れてしまったカタログ。再版で購入

そこまで無知だった事もあってか、先入観やよけいな価値観を待たずに作品を見る事が出来て、純粋に感動できてとても良かった。
というか、若干興奮気味に、静かな(人もまばらな)フロアで一人、舞い上がってました。

なにより泉鏡花の著書の「装幀」のクールさにクラクラ。
カッコイイ!

人を描いていないのにドラマチックな「風景画」にガクガク。
カッコイイ!!

▲問答無用の格好良さ。

アングル、トリミング、場面描写、細筆で描かれた挿絵にアワアワ。
カッコイイ!!!

つんと澄ました日本美人の描画にドキドキ。
モエーーーーーー!!!!

▲「春告鳥」部分抜粋

人一倍「絵」や「イラスト」を見て来た(と自負する)僕が、久しぶりに「絵」を見て盛り上がってしまった。
明治、大正、昭和と生きた、マルチ日本画家・小村雪岱。
その名を深く心に刻みました。
「絵」を武器として縦横無尽に腕を振るい、装幀から挿絵、デザイン(資生堂に在籍していた)、舞台美術と、多彩な活躍をしてみせた雪岱。
カッコイイ・・・。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です