「岸辺のふたり」

今回、僕が紹介させて頂くものは
「岸辺のふたり」
という短編アニメーションです。

つい先日「つみきのいえ」という短編アニメーションが
アカデミー賞を受賞したのは耳に新しいかと思います。

この「岸辺のふたり」も2001年にアカデミー賞を受賞した作品です。
イギリスとオランダで製作され、
「マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット」という
オランダの方が監督をされました。

短編アニメなので
時間は8分間と、すぐに見終わる時間です。
しかし、その短い8分間の中には
本当に濃厚な内容が詰まっています。
人の人生が描かれています。

父と別れた娘が
別れた場所に生涯をかけて通い続ける話

とても静かな作品です。
台詞は一切ありません。
聞こえてくるのは
アコーディオンとピアノによる背景音楽と効果音のみ。

この作品を知ったのは学生の時
たまたま店頭でDVDを見かけて
パッケージに惹かれて買っただけでした。
しかし、家に帰って観てみると
独特のタッチと世界観、内容に当時とても驚きました。

最近、再び棚から引っ張りだして
久々に再生してみたのですが
やっぱり良い!

というか、以前観た時以上に感動的でした。
色々なものを観たり、多少なりとも経験を経てから
観たからでしょうか。
おそらく何年後に観ても色褪せない
何度繰り返して観ても「良い」と思える作品だと思います。

後から知ったのですが音楽監督は
「木を植えた男」や「大いなる河の流れ」と
同じ方だそうです。
この二つも大好きなアニメーション作品ですが
その話はまた別の機会に…

なお、この作品(岸辺のふたり)は昨年の12月から
「新宿武蔵野館」にて上映されおり今年(2009年)の冬まで
1年間の上映を予定しているそうです。

待望の再公開との事ですので
この機会にスクリーンで観てみてはいかがでしょうか。

文:大友

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