「美しい機内誌」

前回、私のお気に入りのジュエリーブランドである
ドイツの「ニーシング」をここで紹介しました。
今またここにドイツのものを…。

お気に入りの「ルフトハンザ」の機内誌です。
ドイツに住んでいる従妹に頼んで
時々持って帰って来てもらっています。

最初にコンビビアのみんなに、この機内誌を紹介したのは
もう20年以上も前のこと。
完璧なグリッドシステム、上質な写真、絶妙な余白のバランス、
主張しない文字組。さりげない、やりすぎない、凝っていない
なのに惚れ惚れとして美しいのです。
「ここがヘンだよね〜」「あっ、このアキ気になる」「何この色」
全くなしです。見事になしです。
だから惚れ惚れとして美しいのです。

日本の雑誌のように、漢字があって、平仮名があって、
カタカナがあって、欧文もあって、ルビもついて… がないのです。
開いた時に目に飛び込んでくる、文字組のテキスチャーが
均一でとても綺麗。
せっかくカラーなんだから、色をいっぱい使いたい… もありません。
コーポレートカラーの紺と黄色が、ところどころにあるだけ。

今回のこの冊子は、20年前の機内誌に比べるとだいぶ若くなった印象です。
ロマンスグレーのおじいさんから、カッコイイ孫に世代交代したような。
(途中のお父さんの代もあったのでしょうか)
ちょっとしたところ(ほんのちょっとだけ)にデザインの遊びが
出てきているところにも、そのことを感じられます。

でも相変わらず、この冊子作りのキープコンセプトである
「美しく」は変わっていないと思います。
こういう雑誌「作ってみた〜い!」。

*追伸です。
地図も綺麗なの!!

文:沢田寛子

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