「美しい機内誌」
2009年4月2日
2020年7月14日
前回、私のお気に入りのジュエリーブランドである
ドイツの「ニーシング」をここで紹介しました。
今またここにドイツのものを…。
お気に入りの「ルフトハンザ」の機内誌です。
ドイツに住んでいる従妹に頼んで
時々持って帰って来てもらっています。
最初にコンビビアのみんなに、この機内誌を紹介したのは
もう20年以上も前のこと。
完璧なグリッドシステム、上質な写真、絶妙な余白のバランス、
主張しない文字組。さりげない、やりすぎない、凝っていない
なのに惚れ惚れとして美しいのです。
「ここがヘンだよね〜」「あっ、このアキ気になる」「何この色」
全くなしです。見事になしです。
だから惚れ惚れとして美しいのです。
日本の雑誌のように、漢字があって、平仮名があって、
カタカナがあって、欧文もあって、ルビもついて… がないのです。
開いた時に目に飛び込んでくる、文字組のテキスチャーが
均一でとても綺麗。
せっかくカラーなんだから、色をいっぱい使いたい… もありません。
コーポレートカラーの紺と黄色が、ところどころにあるだけ。
今回のこの冊子は、20年前の機内誌に比べるとだいぶ若くなった印象です。
ロマンスグレーのおじいさんから、カッコイイ孫に世代交代したような。
(途中のお父さんの代もあったのでしょうか)
ちょっとしたところ(ほんのちょっとだけ)にデザインの遊びが
出てきているところにも、そのことを感じられます。
でも相変わらず、この冊子作りのキープコンセプトである
「美しく」は変わっていないと思います。
こういう雑誌「作ってみた〜い!」。
*追伸です。
地図も綺麗なの!!
文:沢田寛子