「シンプルさの中の美しさ」

1873年、ドイツに誕生した「ニーシング」。
私のお気に入りのジュエリーブランドです。

“ドイツの造形学校「バウハウス」の流れをくむ
シンプルで研ぎ澄まされたデザインは、完璧な美しさで見る者を圧倒する。
地金のテンションだけで支えられた空間に浮遊するようなリング…”
雑誌などに紹介されるニーシングを表現する文章です。

私が持っているのは、ステンレススティールと
シンセティックの組み合わせのペンダントと指輪です。
人工的につくられた宝石のことをSynthetic(人造)と説明するそうですが
鉱物的構成は天然のものと全く同じです。
屈折率が非常に高いので、輝きは天然のものより光って見えます。
プラチナなどと比較すると、ステンレススティールは
光が鈍くてくすんだ色をしていますが
だからこそ、このピュアに輝くシンセティックとの組み合わせは
相性が抜群なのでしょう。

ボリューム感のあるこのリング、一見指に食い込みそうなこの宝石ですが
実際は指にしていても、ほとんど違和感なくフィットします。

繊細なクラフトマンシップと、ハイテクノロジーの進化した製造技術。
ドイツが生んだ誇り高い作品がまた一つここにあります。

文:沢田寛子

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