桜が咲くと日本の春を感じます

東京・新宿にあるデザイン会社、㈱デザインコンビビア代表の飛鳥井羊右です。桜が満開になり、近所の遊歩道に行ったら前日の雨でかなりの量の花びらが落ちていました。儚さを感じると共に、このイメージは多くの人と共有されているものなのだろうなと感じています。

桜が一斉に咲く

今年の「ソメイヨシノ」の開花は早かった!
私の家の近所でもソメイヨシノの並木がある遊歩道があります。
一斉に咲いて、一斉に散って。
儚いですね。

桜の花のピンク色とこれから若葉の出る黄緑色は
春を感じる配色だと思います。
菜の花の黄色と黄緑も春っぽいですよね。
これは、四季がありその自然の花が毎年同じように咲く
日本ならではのイメージかもしれません。

家のすぐ近く。毎年きれいに咲きます

以前はこの遊歩道でお花見をしていましたが、
コロナ禍になってから、お花見もできなくなり
今年は先週末が雨だったので、
結局お花見をしませんでした。

実は僕の通った中学校の目の前の道路です

昔は、この道路に屋根のない観光バスが停まって
海外からの観光客が桜を見て楽しむ光景が見られました。
結構うちの近所、有名なのですね。

ソメイヨシノは全て同じ遺伝子

有名な話ですが、ソメイヨシノは接木で苗を作るので
全て同じ遺伝子を持っているそうです。
いわばクローンということですね。

江戸時代から接木でしか苗が作れない。
というのも、「オオシマザクラ」と「エドヒガン」の
2種類の桜からできたもので、その中でも
特に綺麗な花をつけるものを「ソメイヨシノ」として
接木で200年以上増やし続けてきたのだそうです。

そして、桜は自分の花粉で自分の実をつけることができない。
なので、全てクローンであれば、ソメイヨシノ同士では
実がならないということ。
実がなっても別の桜の花粉を受粉したということで
それはもうソメイヨシノではない。

散り始めてますが、きれいですよね

ソメイヨシノの並木は治水のため?

先日テレビで、ソメイヨシノを大衆化したのは、
江戸時代の8代将軍 徳川吉宗だと言ってました。
川の堤防などにソメイヨシノを沢山植えて
多くの人が見にくることで、
堤防が踏み固められ決壊しない丈夫な堤防を作る。

そんな意図を持って、
川沿いにどんどん植えていったという話。

面白いなと思いました。
その治水のための行為が、いまや東京の川沿いには
ソメイヨシノが咲くものだと。
当たり前のように感じていたものが、
そんな理由で出来上がり、今は春を感じる風物詩となっているのです。

結果的には、皆が季節を感じ楽しめる場所ができたこと
それが、日本の季節感を作り上げていったこと
花見ができるのも、徳川吉宗のおかげと言えるのかもしれませんね。
将軍ありがとう!

地理と歴史がつながると、散策もまた楽しくなります。
いい陽気になってきたので、また散歩したいと思います。

デザインコンビビア

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