My homeroom 心地よい居場所は自分を輝かせる
こんにちは。
デザインコンビビアで一番古株の沢田寛子です。
WHAIS(ワイズ)という
女性建築家のプロジェクトでは
グラフィックスを担当しています。
このWHAISで昨年新しく
「50代からの暮らしアップを応援する」
KURUP LABO(クラップラボ)という
プロジェクトがスタートしました。
コロナ禍でしたが、参加人数を制限して
テーマ別に、4回のセミナーを行うことが出来ました。
私もこのセミナーの1つを担当したのですが
当初、「建築家ではない私が話すテーマはあるのか?」
と頭を悩ませてしまいました。
でも色々と考えている内に、私が子ども時代に見た
ある「原風景」が目の前に浮かびました。
セミナーでは、このときの原風景を元に
「My homeroom 心地よい居場所は自分を輝かせる」
というタイトルで話しました。
今回のこの「メルマガ」では
その時の内容を少し編集してお届けします。
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はじめに私自身の話を少し…。
私は60代に入っていますが
小学校の6年間、家族とスウェーデンで過ごしました。
幼少期のこの6年間で
見たこと、聞いたこと、経験したことが
私のベースを作ったと思っています。
その頃に見た光景が、私にはとても強烈でした。
当時私たち家族が住んでいたのは
ストックホルムの郊外でした。
外遊びが中心でしたが、あるとき珍しく
何人かで近所の友達の家に行きました。
私たちがガヤガヤと家の中に入っていくと
友達のお母さんは、窓際のスツールに腰掛け
優しい微笑みを浮かべて
とてもゆったりとした雰囲気で
私たちのことを迎え入れてくれました。
ジーンズをはき、手には大きめのマグカップ。
机の上には、レコードジャケットや雑誌が置かれ
目の前にいたその人は
私の中にあった「お母さん像」とは
あまりにもかけ離れていました。
好きなものに囲まれ、「母」ではなく
「一人の女性」としてのその姿は
子供の目にも、とても素敵に映りました。
そのイメージを
コンビビアの堀さんに描いてもらいました。
私の「原風景」です。
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くつろぐための「居心地のいい場所」は
「好きなものがある空間」なのかもしれません。
そこには何があったらいいでしょうか。私のお勧めの1つ目は「椅子」。
これはデンマークの家具デザイナー
ハンス・ウェグナー作の椅子です。
触った時の木の温もり、曲線、つなぎ目、
座り心地のすべてが完璧。
どの角度から見ても美しいこの椅子は
部屋の片隅に置いてあるだけでも
絵になる、そんな椅子なんです。
とても高価で手が届きませんが
建築家やデザイナーにとっては
あこがれの椅子です。
2つ目は「灯り」。
3つ足のこのスタンドにも木の温かさを感じます。
優しい布地の、シンプルな傘のかたちが素敵です。
灯りがついていても、消えていても
絵になる照明が私は好きです。
これはぜひ次に欲しいと思っています!
温かみのある黄色い灯りは
最高のリラックスタイムを
届けてくれること間違いなしですね。
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最後に、私の「My homeroom」の紹介です。
私がくつろげる場所は、リビングのワンコーナーです。
ダイニングとリビングの間の引き戸を外し
代わりに木の棚を重ねて、2つの部屋を分けました。
このボックスは、オーダーして作ってもらいました。
私はこのボックス横のソファに座って
自分の時間を過ごすのが好きです。
本や雑誌を読んだり、
ノートにアイデアスケッチをしたり
至福のアナログタイムを過ごします。
ワインがあるときは
部屋はボックスの灯りだけにして
足もソファに投げ出して。
素の自分に戻れる、自分をリセットできる
とても大切な場所
「My homeroom 」になっています。
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今、思い返してみると
友達のお母さんにとっての
あの「心地よい居場所」は
自分だけの、自分らしく年を重ねて行ける
場所だったのだなって、改めて気が付きました。
「My homeroom 心地よい居場所」を
皆さんも作ってみませんか!
コンビビアが関わっているWHAIS、そして
「心地よい居場所づくり」ができる
KURUP LABOのプロジェクトはこちらから
・WHAIS
・KURUP LABO