国立研究開発法人海洋研究開発機構様:単行本「生命の起源はどこまでわかったか」ができるまで

海洋研究開発機構様の広報誌「海と地球の情報誌 BlueEarth」は
有限会社フォトンクリエイト様からご依頼をうけて
わたしたちがデザインをさせていただいています。

単行本「生命の起源はどこまでわかったか」は
その「BlueEarth」で3号に渡って特集された
生命の起源に関する最新研究を紹介した記事をもとに
編者の髙井 研先生の解説などをつけた本です。
2018年に岩波書店から発行されています。

海洋研究開発機構、岩波書店、フォトンクリエイト、デザインコンビビア
それぞれの担当者が集まり
本の内容や判型、製本方法などを話し合いました。
「この本を、どんな本にしたいのか」
ゴールを思い描くことからスタートすると
良いものがつくれると考えています。

ひとつのゴールを皆で描けたら
本文書体とサイズのセレクト、フォーマットデザインを制作します。
フォーマットが決まってから、ページデザインの制作
続いて図版・イラストの制作を行います。
その後、扉や目次などの付きものと表紙周りのデザインを進め
だんだんと本としてまとまっていきます。

デザインを任されたわたしたちが力を入れたのは
まずは本文が読みやすい版面の設計をしたこと。
図版は親しみやすくわかりやすいものになるよう、細部まで丁寧に作成したこと。
そして、科学の最新研究をつたえる内容でありながらも
用語の解説をはさみながら丁寧におしえてくれる本であることが感じられるように
タイトルなどにはすこしやわらかさのある書体をセレクトし
かたく冷たい雰囲気にはならないようにしました。

出来上がった本は、はじめに思い描いたような
幅広い読者に最新科学の楽しさ・ワクワクを届ける1冊になっていました。
冒頭の「はじめに」では、高井先生から
「きれいなイラストや写真をふんだんに使ったわかりやすい紙面」
とコメントしていただけました。
わたしたちの役割を果たせたことを嬉しく感じます。

「BlueEarth」のような冊子デザインから単行本制作まで
あらゆる本づくりでお手伝いができます。
最初にゴールをイメージすることで
どんな冊子・本にしたいのかを制作サイドで共有しながら進められます。
取材・執筆・編集と力を合わせることでデザイン制作は成り立っていますので
イメージの共有がとても大切です。
それを実現しているのは長年にわたる知識と経験の積み重ねだと思っています。
サイエンスに関わる「こんな本が作れないかな」とお考えの方は
ぜひお気軽にご相談ください。

デザインコンビビア

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