とある夏休み、ぶらり立ち寄った銀座にて。
2023年8月31日
ギンザ・グラフィック・ギャラリー第396回企画展
アートディレクター/クリエイティブディレクターの小杉幸一氏による
初個展「KOICHI KOSUGI Graphic Park」
広告デザインやキャンペーン、CIデザイン、ブランド開発
テレビ番組のタイトルなど
見知ったロゴやポスターがたくさん。
携わったお仕事をまとめると、個性が良くわかる。
(そもそも無個性なデザイナーは個展などしないか)
制作されたグラフィックに共通する個性は「面白」のように感じた。
「面白」イコール「笑える」というだけでなく
様々な手法を用いた驚きや大胆さやノスタルジーなどの表現もまた面白であり、
その面白が受け手に伝わるとやわらかな共感が生まれる(ような気がする)。
一般的なデザイン事務所やデザイナーが制作しても
クライアントの依頼・要望に沿う、
それなりのデザインに出来ると思う中で
「この人にお願いする」という選択肢は、
依頼や要望の先にある。
依頼や要望を達成したその先に
面白!というゴールを据えて工夫や深掘りを重ねていってのデザイン。
そうすることで、どんなジャンルでもブレずに
「この人らしい」デザインになる?という感じかな。
依頼する側も、きっと
何か、素敵な面白にしてくれるのではないかと
期待してくれるのかもしれない。
マトを得た感想かどうかはわからないが、
つらつら考える機会を得られた企画展でした。
文責:山田