「マイノート」会社編
2023年8月28日
会社が引っ越しても
ずっと机の奥に入ってる一冊のノート。
資料やペーパー類は、仕事が終わると
サッサと片付けられるけれど、手書きのこうした
ノートはいつも捨てられずにいます。
そしてこのノートはまた特別。
私は1983年6月にコンビビアに入社しました。
このノートはコンビビアに入って1ヶ月後に
自分でつけ始めました。
仕事場における日記のつもりで書いていました。
誰が来たか、何を買ったか、どこに行ったか、など。
人の名前を覚えるため、その日にどんなことを
やったのか、今でいうところの日報のようなのもの。
相変わらず字はヘタですが、昔はこんな字を
書いていたのか、と自分でも笑ってしまいます。
普段は全く目にすることはありませんが
ふとしたときに懐かしくなりこのノートを
見返すことがあります(ごくまれにね!)。
開く度に、やっていた仕事の内容や、
名前を見る度に、その当時のことが鮮やかに
蘇って来るから不思議です。
社員旅行の記載もありました。
ハイエース一台でみんなで秋田まで!
当時私はこんな大きな車を運転して
みんなを乗せていたのかと思うと
今の自分だったらちょっと自信はないかも…
などと不思議な感慨も。
今も昔も年賀状書きは最終日に。
この年はみんなで007を観に行きました。
観たいと言ったのは私。
ショーン・コネリーが久しぶりに戻ってきた時の
007で、「年をとってもやっぱり素敵だね」
とみんなで話したことも思い出しました。
40年前のノートですが
思い出は全く色褪せません。
Macなど、まだ姿かたちもない頃の話。
不便なことも多かったし、今に比べたら
作業効率も全然悪かったかも知れないけれど
今はそんな時代に感謝の気持ちでいっぱいです。
文・沢田寛子