伊勢大神楽(フィールドプラスカフェ)

おめでとーございます。ありがとーございます。

神楽といえばテレビでよく見ていた染之助染太郎の大道芸を思い出す。

東京外国語大学の冊子『フィールドプラス』の出版に合わせて

講演を交えた交流会のようなイベント「フィールドプラスカフェ」が行われるのですが、

今回も参加して来ました。

ここ最近はZoom的な、モニター越しのイベントだったので

こうしてリアルな平場でのイベントは本当に久しぶりで楽しみにしていました。

会場は東中野のポレポレ東中野。夕方6時からということで、

新宿で雲呑坦々麺というリズミカルなラーメンを食べてから向かいました。

今回のテーマは「コロナ状況下の日本で伊勢大神楽を撮る」

実際に記事で紹介されていた映像作品を上映。その後

江戸の伝統大神楽を生で実演していただけるという盛りだくさんの3時間。

社中という集団に密着した一年の映像は

神事と民間とが交わる不思議な関係性と、

現代(しかもコロナ禍)の営みと昔の空気が混じる世界観に、

えも言われぬ郷愁のような懐かしさを感じる。

今まで謎だった「獅子舞」と「太神楽」、それぞれ別々のものとして理解していたのだが、

実は一つの文化の上に乗っていたのだという事を知ることがでできた。

大学で「芸能」について講義を受けていたはずなのだが、

すっかり忘れている。講義の時に使っていた本を読み直したい気分になった。

(捨ててなければ何処かに押し込んであるはずなのだが)

それにしてもこういった民俗学的な資料は「映像」で残すことの大切さがよくわかる。

しかし、映像の情報量はとても多いので、

これはこれで実際には整理しないとわかりにくいかも。

とはいえやはり、単純に動きや音があると面白い。

今回は原稿を寄稿された研究者と外国語大の先生と、

神楽の演者が知り合いと言うこともあり、

最後のプログラムはお三方の座談会。

映像化にまつわる裏話や、

江戸の太神楽との違い(映像は関西の社中を取材)など面白く、

聞き応えの多い話に耳お傾けているうちにお開き。

子供の頃にただの古い伝統芸として見ていた

お染めブラザーズの芸がやたらとメデタイのは

そういう文化の上に生まれ、残って来たモノだったのかと

思い出と共に感じ入ってしまった回でした。

文責:山田

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