The Monocle Guide to Better Living

The Monocle Guide to Better Living

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By: Monocle
Release Date: September 2013
Format: 20 x 26.5 cm
Features: 408 pages, full color, hardcover
Language: English
ドイツにあるゲシュタルテンという出版社。
その出版物は世界100カ国に近い国々に流通しているそうです。
Monocleは、イギリス発のグローバル情報誌の名前。
編集長のタイラー・ブリュレ氏率いるチームが制作しています。
モノクルの編集テーマは、
・・・core themes:how to live well
「豊かに生きる方法」。
というのが、ざっくりとネットから引っ張り出した情報です。
今年の9月に出版されたので、
ごく最近のグリッドシステムとして
紹介しようと思って持って来ました。
大量の写真を整然と展開したり、画像点数を絞った項目にするなど
多岐にわたる内容を、あれこれフォーマットを作るのではなく
グリッドシステムの上で、ルールを変化させながらレイアウトしていく
奇をてらったレイアウトは抑えられ、統一感が有って見やすい。
項目毎の写真のカラーで十分変化していく。
一見簡単そうですが、写真の順番と、見せたい写真の大きさと
バランスの良い、しっくりと収まるレイアウト。配置など。
見た目のシンプルさと裏腹に、組み上げる作業は大変そう。
この点数をさばくのはすごい。
洋書なので本文が英語表記。もちろん読めません。
ただ、写真が良いので眺めているだけでも楽しい本です。


「モノクル(Monocle)」はイギリス発のグローバル情報誌ということですが、
世界配本の他に、ラジオや映像、電子系のネット展開から
東京やロンドンにカフェまで展開しているそうです。
「豊かに生きる方法」という、
全人類が共通するテーマで本を編纂し
レイアウトはオーソドックスなグリッドシステムで、
黄色い布ばりの板表紙にタイトルのみ、という本を
世界中へ向けて配本。
編プロと一言では片付けられない、
ワールドワイドなスケールに衝撃を感じました。
ふと、思い出した事。
昔、オーディオ機器で有名になったBRAUNが
振動式カッターを採用したひげ剃りの生産を始めた。
「なぜひげ剃りなんて、マイナーな電気製品を作るのか?」
という質問に社長が
「ヒゲの生えない男はいない」と答えたとか。。。
また、デザインも重視し機能主義デザインに基づいた、
モダンな名機を次々生み出した。
結果、世界規模の企業に成長した。
シンプルで普遍的なテーマの選び方、
世界への届け方(デザインへの期待)が似ている。
世界に通じる道筋なのかも。
文責:やまだ

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