アートブック、リトルプレス、又はZINE

アジア最大規模で催された
「東京アートブックフェア 2011」に行って見た。
それはとても手作り感たっぷり、
サブカルの空気に満ち満ちた
一般の人は立ち入る事すら
気が引けそうな印象の空間でした。
?なんでだろう。
 
元々アートブックや、リトルプレス、
ZINEとかに興味が有って、
なんとなくデザイナーの
未来の断片みたいなものを見いだしていたのですが。
この場のこの内輪な雰囲気・・・
 
個人的には漫画の同人暦が長く、
それこそ世界最大級の即売会には
晴海の頃からで入りしていたので、
そのはじけんばかりのエネルギーの放出
蓄えられた鬱憤の暴走、
ある意味表現の暴走も含めて
混沌とした、なんか生まれるんじゃないか
というワクワク感と、お祭り感に
かなり浸ったものでしたが・・・
 
「東京アートブックフェア 2011」は、今思い返すと、
サブカルがサブカルとしてのスタンスで集まって、
なんかゴニョゴニョしているような印象でした。
 
全体に面白くないフェアでした。
エディトリアルデザインや、
書籍の販売は注目されないデザインフェスタですが
そっちの方が混沌として、エネルギーを感じる。
 
さて、それはさておき。


 

そんな中から採取したお気に入りがこちら。
表現としてイラストやグラフィックが目を引くし、
分りやすい事も有って
ほとんどその類い。


 

ピックアップするのは、
クラフト紙に白。というアイデアで三冊
「とうふ」「ごはん」「ミルク」
西條美保・小谷拓矢
紺・蛍光オレンジの三色刷りによる、かわいいイラストと
レトロな版ズレが気持ち良い小冊子。
 
イラストレーターが制作した感じ。詳しく聞かなかったが
もしかしたらどちらかが編集(本文)の役割かもしれない。
新潟の方のサークルの、ユニットのよう。
取材力や、企画力、イラストのテイストや、
クラフト紙を利用したアイデアなど
小さい本ながら実に内容の濃い作品だと思います。


 

コンビビアでも去年は
「コンビビアカラー」という冊子を5冊と
ポスターを一枚制作して配付しました。
ただのデザイナーというフィールドから
一歩踏み出した企画で
大変だったけど面白い取り組みでした。
出来ればまた、材料がたまって来たら
続きを刊行したい。

文責:やまだ

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