「虎屋の和菓子パンフ」

日本の伝統美は実に奥深く豊かである。

自然と共に生き、自然に学んできた日本人は

他国にはない独特の文化を創り上げてきた。

特に自然を生活の中に取り入れる巧みさは見事である。

「食」は自然の素材を生かし、しかも美にまで昇華させている。

お菓子の世界にもまさにそれがいえる。

和菓子は自然の食物を使い自然の美を形にして味わってきた。

「虎屋」さんで行われた和菓子展のパンフには、昔の職人の意気が

写し出されている。



 

春夏秋冬の草花や自然の風景をスケッチし図案化(デザイン)し

形と味に落とし込んでいる。



 

ただ自然を写し取っているのではなく、デフォルメやアレンジをし

季節感をふくらませて表現する巧みさは、

舌鼓を打つのも忘れ、舌を巻いてしまうのである。

今日、日本人は「自然」に学ぶという姿勢を忘れてしまっているような気がする。

日本人のアイデンティティーはまさにここにあると思う。

自然から学ぶ心と技を取り戻すことは、

日本にとっても世界にとっても

価値のある事ではないかと思わされた。

 

iwasaki 記

2件のコメント

  • 年賀状ありがとうございました。
    はじめてHPを拝見しました。
    似顔絵、似てますねー。

  • きたかおるさま コメントありがとうございます。
    また時々見てください。私は3月一杯で退職し、4月からフリーランスで再スタートします。
    岩崎邦好

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