「虎屋の和菓子パンフ」
2010年6月16日
2020年7月14日
日本の伝統美は実に奥深く豊かである。
自然と共に生き、自然に学んできた日本人は
他国にはない独特の文化を創り上げてきた。
特に自然を生活の中に取り入れる巧みさは見事である。
「食」は自然の素材を生かし、しかも美にまで昇華させている。
お菓子の世界にもまさにそれがいえる。
和菓子は自然の食物を使い自然の美を形にして味わってきた。
「虎屋」さんで行われた和菓子展のパンフには、昔の職人の意気が
写し出されている。
春夏秋冬の草花や自然の風景をスケッチし図案化(デザイン)し
形と味に落とし込んでいる。
ただ自然を写し取っているのではなく、デフォルメやアレンジをし
季節感をふくらませて表現する巧みさは、
舌鼓を打つのも忘れ、舌を巻いてしまうのである。
今日、日本人は「自然」に学ぶという姿勢を忘れてしまっているような気がする。
日本人のアイデンティティーはまさにここにあると思う。
自然から学ぶ心と技を取り戻すことは、
日本にとっても世界にとっても
価値のある事ではないかと思わされた。
iwasaki 記
年賀状ありがとうございました。
はじめてHPを拝見しました。
似顔絵、似てますねー。
きたかおるさま コメントありがとうございます。
また時々見てください。私は3月一杯で退職し、4月からフリーランスで再スタートします。
岩崎邦好