第2回コイズミ国際学生照明デザインコンペ 報告集
2009年11月30日
2020年11月19日
知人から学生の照明デザインのコンペの審査に参加して
といわれて覗いてみた。インターネットで作品をみて投票するというものだ。
結果がでて送られてきたのがこの報告集だ。
表紙は松永真のデザインで透明な空気感が現代を感じさせる。
本文は9Qとか10Qで組まれているかなり密度の高い
グレード感のある報告集である。知人のデザイン事務所の仕事なので
わたしたちとは、異なる選択が随所にみられる。
他の事務所のうまさを見つけるのは結構楽しい。
またこれはちがうだろうーなどと価値観の違いを
意識するのも面白い。Typographyの考え方がかなり違う
と思ったが、受賞者の紹介のページの型にはまらない
自由なフォーマットはなかなかいい感じである。
中に長く審査に関わってきた粟津潔さんの訃報がでていたが
その他の審査員、栄久庵憲司さん菊竹清訓さんにしても
80代である。わたしが学生の頃のリーダー達である。
時代の変化が急にならざるをえないだろう。
粟津さんの冥福を祈ることばと現代の状況に向けて
「地球上に光を」ということばで審査をはじめた
という栄久庵さんのことばが印象的であった。
堀木