第2回コイズミ国際学生照明デザインコンペ 報告集

 知人から学生の照明デザインのコンペの審査に参加して

といわれて覗いてみた。インターネットで作品をみて投票するというものだ。

結果がでて送られてきたのがこの報告集だ。

表紙は松永真のデザインで透明な空気感が現代を感じさせる。

本文は9Qとか10Qで組まれているかなり密度の高い

グレード感のある報告集である。知人のデザイン事務所の仕事なので

わたしたちとは、異なる選択が随所にみられる。

他の事務所のうまさを見つけるのは結構楽しい。

またこれはちがうだろうーなどと価値観の違いを

意識するのも面白い。Typographyの考え方がかなり違う

と思ったが、受賞者の紹介のページの型にはまらない

自由なフォーマットはなかなかいい感じである。

中に長く審査に関わってきた粟津潔さんの訃報がでていたが

その他の審査員、栄久庵憲司さん菊竹清訓さんにしても

80代である。わたしが学生の頃のリーダー達である。

時代の変化が急にならざるをえないだろう。

粟津さんの冥福を祈ることばと現代の状況に向けて

「地球上に光を」ということばで審査をはじめた

という栄久庵さんのことばが印象的であった。

 

堀木

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