「世田谷みやげ」

自分が住んでいる地元の商店街や、街に元気があるのは嬉しいものです。
賑やかな声が聞こえたり、笑い声や、立ち止まって、お店の人と楽しそうに
会話をしている光景を見かけると、なんだかこちらも嬉しくなります。

私にも、地元で行きつけのお店がいっぱいあります。
食事をしたり、飲みに行ったりするお店もありますが、自転車屋さん、
ケーキ屋さん、パン屋さん、文房具屋さん、美容院、お花屋さんなどです。
子供の頃に、母の手に引かれて一緒に行った八百屋さんも
まだご夫婦元気でやっていらっしゃいます。
また、前を通る度に、「おー、元気かあ」と、こちらが恥ずかしくなるぐらいの
大きな声で呼んでくれる電気屋のおじさんもいます。
ずっとずっと昔からの知り合いです。

よく行くパン屋さんに、小さな木の椅子に、先日チラシが置かれていました。
表紙が可愛かったので手に取ってみると、「世田谷みやげ」という冊子でした。
中を開くと、女の子が喜びそうなカタログっぽい誌面構成で
地元のそれぞれのお店が、自分のところのお薦めのものを紹介していました。
中には、オリジナルの「世田谷T-シャツ」や「せたがやかるた」と
いったものもあって、思わず見入ってしまいました。

「○○みやげ」と書いてあるものを買ったことがありますが
値段が「ちょっと高すぎ!」とか「あんまり美味しいと思わない」と
いう感想をもったものもいくつかありました。

今回のこの「世田谷みやげ」(サブタイトル→わが街のとっておき74品)には
ブランド品ではなく、とっても庶民的な「地元応援型」の
自分の街を愛する人たちによって作られ、選ばれたものが
いっぱい載っていると感じました。



文:沢田寛子

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