パンフレットや雑誌を作る時最初に必要な「台割」とは

東京・新宿にあるデザイン会社、㈱デザインコンビビア代表の飛鳥井羊右です。パンフレットや雑誌など、ページ数のある冊子を作る時に、全体構成を確認するための設計図のようなもの。多くは記事の順番とページ数を記載した表の形で作ると思います。しかし、表よりもページが見てわかるように見開きの図とする方が便利な場合があります。皆さんも、仕事でパンフレットなどを作ることがあると思います。その時に「台割(だいわり)」を作ってから制作開始するとスムーズですし、図の形のが見てわかること、便利であること、またその作り方も案外簡単なことをご説明します。

ページの順番や左右のページがわからなくなる時に

デザイナーや普段から雑誌やパンフレット制作に関わる方にはお馴染みの「台割(だいわり)」
元々印刷の用語で印刷機は8ページや16ページを一つの単位として印刷できる機械なので
そのまとまりをわかるようにした表や図を「台割」と呼ぶようになりました。
「台割表」や「ページ割」とも呼びます。

表組で作る方が多いかなと思いますが、見開きの図の形にする方がよくわかることがあります。それは、左右のページどちらにくるのかということ。これがずれてしまうと結構大変です。記事のページ数が奇数か偶数かで次の記事が左右どちらのページから始まるのかが変わってきます。そうしたことを間違えないようにするには図の形で確認しておくと良いでしょう。

例えば16ページ立てで台割表をつくるとこんな風に
横組み冊子の台割表を見開きの図にしてみると(何が入るのかを記載します。左右のページ位置がわかります)

こうしてみるとわかると思います。
表の方は順番と記事内容がわかりやすいです。
図の方は記事がどんな順番になるのかがわかりやすいです。左右のページが見てわかります。

見開きの図を元にサムネイルを描き、どんな構成にするかをざっくり決めます。
(弊社のサムネイル用紙に描いていますので、表紙の左隣に裏表紙がきています)

ページ立てを理解してからサムネイル(小さくスケッチ)を描きます。
そうすることで、全体の記事の順番と並び、メリハリなども含め確認しながら進められます。
(これはダミーのサムネイルです)

先日、60ページの台割を表としてお客さんからいただいたのですが、
ページ立てがどうなっているのか確認するために一度図にしてみました。
(実際のものはアップできませんが)

確認してみると、記事の順番通りに並べると、一部ページの奇数・偶数がずれている箇所を発見。
図にすると簡単に問題点が見えてきます。
そして、すぐにお客さんに連絡をしたところ、ずれていることを確認。そして台割の組み替えを行いました。
こうすることで、足りない記事を追加するなりの手配ができました。

ページが多い時はこうした作業をしておくと安心だと思います。
8ページを超えるようであれば台割を作り、可能であれば見開き図の形で確認してみてください。

表の形で台割を作ったら、僕も使わせていただいた、
台割を簡単に作れるサービスで図にしてみることをお勧めします。

ダイワル

詳しい使い方はこちらのサイトに(制作者さんが紹介しています)

手軽に作れます。

他にももっと機能が多いサービスやテンプレートなど色々ありますが、手軽で簡単なのはこれかなと思いご紹介しました。

無料で使えるサービスなので、表で台割を作成した上で
どんなページ立てになるのか図として見たい時に使ってみてください。

デザインの制作工程などについてもっと知りたい!という方は
お気軽に飛鳥井までご連絡ください。
その他わからないことについても気軽にご相談いただければ嬉しいです。

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