50年代アメリカが大好き!
●「可愛い」と思うもの
美術学校に通っていた頃
「可愛いと思うものを見つけてきて、どこが可愛いかを絵で表現しよう」
というテーマの授業がありました。
私は雑貨屋で見つけた気に入った柄のメモ張を持っていき
その可愛いと思うところを絵で表現しました。
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![](https://convivia.co.jp/blog/wp-content/uploads/2022/07/image_55415491-700x766.jpg)
その絵を見た先生に、
「なんだか50年代のアメリカみたいな世界だね」と評していただいたのですが
その時はあまりピンと来ず、調べてみることにしました。
なんと!
50年代のアメリカは、私が可愛いと思うものだらけでした。
例えばクラシックなワンピース
コミカルなキャラクター
楽しい歌やダンス
ゆっくりした時間と平和な空気
ワクワクするような感じetc…
![](https://convivia.co.jp/blog/wp-content/uploads/2022/07/Garry_Moore_Tony_the_Tiger_1955.jpg)
![](https://convivia.co.jp/blog/wp-content/uploads/2022/07/Marilyn_Monroe_in_How_to_Marry_a_Millionaire_trailer_1-2-700x302.jpg)
![](https://convivia.co.jp/blog/wp-content/uploads/2022/07/On_the_Town_1949_poster_crop-2-700x1095.jpg)
![](https://convivia.co.jp/blog/wp-content/uploads/2022/07/Bing_Crosby_and_Danny_Kaye_in_White_Christmas_trailer_2-700x394.jpg)
![](https://convivia.co.jp/blog/wp-content/uploads/2022/07/AdeleFred1921.jpg)
自分が好みだと思ったことを時代や雰囲気で
捉えたことがなかったので
今まで可愛いと思っていたものが
「50年代のアメリカ」の世界だったのだと
初めて知ったのです。
そもそもなぜ
あの世界が好きだったのだろう、と思い返してみました。
ありました。
小さいころよく観ていたアメリカのアニメーション
「トム&ジェリー」です。
子供の頃何度も何度も見ていたのは
1940年〜60年あたりに制作されたものです。
トムとジェリー原題:The Flying Sorceress
66年前の今日(1月27日)は
— 「トムとジェリー」公式 (@TomAndJerry_JP) January 27, 2022
『空飛ぶほうき』(原題:The Flying Sorceress)の公開日🎊
ある日新聞の求人広告から魔女のもとで働き始めたトム🗞️
その後魔女の留守中に空飛ぶほうきに乗って得意げにジェリーのもとを訪れるのでした🧹💨#トムとジェリー pic.twitter.com/cg44gIRBWx
ゼリーの日
今日(7月14日)は #ゼリーの日 🥄
— 「トムとジェリー」公式 (@TomAndJerry_JP) July 14, 2021
作中で登場するゼリーは、思わず飛び込みたくなるくらい美味しそうに描かれていますね💨#トムとジェリー pic.twitter.com/NgDvHxV1sI
原題: A Mouse in the House
74年前の今日(8月30日)は
— 「トムとジェリー」公式 (@TomAndJerry_JP) August 30, 2021
『こわいお手伝いさん』(原題: A Mouse in the House)の公開日🎊
ジェリーを捕まえる気配のないトムとブッチに業を煮やしたお手伝いさんが、「ネズミを捕まえられなかった方は捨てる」と宣言⚠️
トムとブッチのネズミ捕り競争が始まります💥#トムとジェリー pic.twitter.com/oU0qj2QTwO
当然舞台は1940年〜60年のアメリカの一般家庭で
家具や食べ物、食器やお家の雰囲気などは
この時代に生きた人にとっては、
当たり前の日常だったのだろうなと思います。
であも、日本の90年代生まれの私にとって
穴あきチーズも、真っ赤なゼリーも
部屋で靴を履いている奥さんも当たり前ではなく
私の日常にはなかったものでした。
思えばその頃から
「50年代のアメリカだからこそあった生活」に
私はあこがれていたのかもしれません
●映画で感じる50年代の魅力
50年代のアメリカが好きと分かってから
クラシック映画をよく観るようになりました。
「映画だけで何がわかる」と言われてしまうかも。
もちろん映画だけで全てを知ることが出来るわけではありませんが
50年代アメリカの「魅力」は映画に詰まっているなと感じます。
そんな映画の中で私が感じる
50年代アメリカの3つの魅力をお話しします。
一つ目は「ファッション」の魅力です。
今のように個々それぞれのファッションの時代ではなく
オードリー・ヘップバーンのようなファッションリーダーがいた時代。
誰もが、ファッションの着こなしかたを
真似した時代でした。
だからこそ、服の形、色づかいや雰囲気だけで
「50年代アメリカっぽいな」と感じることができます。
映画に出てくる女性はクラシカルなブラウスや
カラフルなワンピースを着ています。
戦争も終わり、夢や希望を感じられる時代だったからこそ
明るい鮮やかな色だったのかもしれません。
明るく、フワッとしたファションは見ているだけで
嬉しくなります。
![](https://convivia.co.jp/blog/wp-content/uploads/2022/07/Marilyn_Monroe_Betty_Grable_and_Lauren_Bacall_in_How_to_Marry_a_Millionaire_trailer-1.jpg)
![](https://convivia.co.jp/blog/wp-content/uploads/2022/07/Sabrina_1954_film_poster-700x1050.jpg)
![](https://convivia.co.jp/blog/wp-content/uploads/2022/07/Danny_Kaye_and_Vera-Ellen_in_White_Christmas_trailer-2.jpg)
二つ目は「人」の魅力です。
これはもしかしたら、ミュージカル映画の
見過ぎかもしれませんが
この時代の人たちは笑顔が絶えず、
陽気に口笛を吹いて、ロマンチックで
夢があり、それを叶えるため努力し、明るく胸を張って歩いている。
そんな人が多いなと思いました。みんながみんな、そういう人たちじゃなかったとは思います。
でも、映画にはそんな人たちがいっぱい出てくるんです。
私は映画の中の人にいつも元気付けられます。
![](https://convivia.co.jp/blog/wp-content/uploads/2022/07/Georges_Guetary_and_Gene_Kelly-1.jpg)
三つ目は「音楽」です。
ミュージカルが全盛期の時代だったため
映画のオープニングの音楽も
「さあショーがこれから始まるよ!」と
いうような壮大でワクワクする音楽が多いように
感じます。
また、50年代の平和な空気を表すような
ゆったりとしたロマンチックな音楽も使われます。
そんな音楽を聴いていると私はリラックスできて
気分も上がります。
50年代のアメリカの映画は、この時代の雰囲気を
たくさん感じさせてくれて、気持ちを明るくしてくれる
私にとって大切なものです。
●好きな雰囲気を知って
「50年代アメリカの雰囲気が大好き」
ということをひたすらお話させていただきましたが
みなさんの好きな「雰囲気」はありますでしょうか。
時代や国の括りだけではなく
いろいろな視点で、好きな「雰囲気」があるかと思います。
雰囲気を変えることによって、元気付けられたり、
心地よい気持ちになったりと、人の気持ちを動かすことができます。
私たちデザイナーは
デザインでそういった雰囲気をコントロールすることで
それを見た人の気持ちを動かし
「伝えたいこと」を伝えていきます。
伝わるデザインでみなさんの役に立てることは幸せなことだなあと思いますし喜んでいただくことは何より嬉しいです。
あなたの好きな雰囲気も
伝えたいことを伝えるための、材料になるかもしれません。
「伝えたい思いがある」、「こんな雰囲気のものが作りたい」
そう考える方がいらっしゃったら
ぜひ私たちにお声掛けください。
※特に、50年代アメリカの雰囲気が好きというお方は
堀を思い出してください!お待ちしてます!
文 : 堀
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