わたしたちの会社案内ができるまで〈3〉

制作と進行

山田の作業は、打ち合わせの進行。
田島と大友になるべく、自由に発言してもらうよう言葉や順番に気をつけた。
(上手くいっていたかは、分かりませんが)

当時、出来立ての経営理念を中心に、誰に、何を、どういうふうに伝えるか。
世の中の会社案内という型に情報を載せ替えただけにならないよう、コンビビアらしい会社案内に。
じゃ、その、コンビビアらしくって何なのか。
いちいちツッコミ入れながら進めて行く。

伝え方も絵本のように、つまり、物語として届ける。
そこで語る内容というか、
話の切り口次第で読み手に伝えるテーマが全く変わってしまう。
基礎的な部分のミーティングを繰り返したのち
とりあえずそれぞれが絵本というコンセプトのもと、
現時点でのイメージをサムネールにしてみたところ
案の定、三者三様の絵本が提案された。
山田以外はかなり挑戦的。
自分が一番以前の会社案内を引きずっている感じ。トホホ。
ここから「誰の案」ではなく、何度も最初に立ち返り
「誰に、何を、どういうふうに」に照らして
語り口を検討していく。

それぞれが手持ちの仕事で忙殺されるたびに停滞し、
なかなか進行速度が上がらないことにも苦労した。

さらに、会社の理念を軸に苦労してまとめた最初の社内プレゼンで、
理念は出さなくていいという話になり、大きく後退もした。

いよいよ煮詰まってきた頃、新入社員の堀にイラストを書き下ろしてもらうことになったのを機に、
会議に参加してもらい、新人堀として、わかる、むずかしいという忖度なしの線引きで内容を見直し。
バッサバッサと削ぎ落とし、シンプルになるよう内容の構成・ストーリーを作り直していった。

そうこうするうちに、時は2020年になり
世の中は一変することになる。

(山田)

デザインコンビビア

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