デザイナーじゃ無くても知っておきたいレイアウトのコツ

チラシ作成に限りませんが、デザインレイアウトにおいて
押さえておきたいポイントがあります。
デザイナー以外の方で、自分でチラシを作ろうと意欲的な方は
これからお伝えするポイントを押さえておくと、比較的上手くまとまると思います。
手順のポイントは3つ
1.はじめに、文字などの情報を白黒のみでレイアウト(配置)をする
レイアウトを決めるときに色を使ってしまうと、視線や意識が分散してしまいます。
(色の印象はそれほど強いということです)
文字(黒)と余白(白)だけで情報整理をすると、
何が重要で大きく扱うべきなのか、などが掴みやすくなります。
2.その際、「まとめて」「そろえて」「繰り返して」「メリハリをつける」ことを意識する
・「まとめて」:関連する項目がまとまるようにグループ化する
・「そろえて」:文字や画像の並びを揃える(端や中心など)
・「繰り返して」:見出しなど繰り返し出てくる文字のスタイルを統一する
・「メリハリをつける」:情報の優先順位(強弱)をつける
上記、4つのことを「デザインの4原則」と呼びます。
(本来は、「近接」「整列」「反復」「対比」の4つなのですが、分かりやすく言い換えています)
この4原則を意識しながら、レイアウトを整えていきます。
3.最後に「色」を厳選した上で配色する
白黒でレイアウトができてから、配色していきます。
基本は「3色以内(目安としてベース60%、メイン30%、アクセント10%)」
に抑えると比較的まとまりやすくなります。
それ以上に色数を使うとレイアウトが崩れたり、まとまりづらくなることがあります。
そして、色の組み合わせで感じる印象が変わりますので、そちらも考慮しながら色を選びます。
実践
試しに夏に向けて、A4サイズで日傘の製品チラシを作ってみたいと思います。
架空の製品チラシですが、必要な原稿を作成し、
白黒でのレイアウトをしてから色を配色していきます。
まずは原稿です。
・メインコピー
・サブコピー
・リード(説明文)
・製品特徴
・製品情報
・企業情報
・画像など
必要な情報を作り集めます。(以下、ダミー原稿を作りました。)

まずは白黒で文字を並べてみましょう。
サイズはA4チラシを想定しています。

何となく順番に文字を並べてみます。
写真のスペースも大きめに取りましょうか。現状では少し写真スペース小さめですかね。
全体にメリハリがついていないのが分かるでしょうか。
色が無いので、文字のサイズや太さが同じだと、目立つところがありませんね。
強いて言えば、周りに白いスペースを設けた部分には目が行きます。
次に、何が最初に目に入って欲しいか、どこを強調するのか。
目を引く要素はまずどれか。そういったことを考えながら、
文字の大きさや位置、空きスペースのバランスを続けて調整していきます。
実は、原稿の作り方にも関係してきますので、参考にしてください。
次に、並べ替えて、サイズを目立たせたい順に強弱の調整をしてみました。

これだけでもかなり印象が変わると思います。
製品情報、製品特長など、関連のある情報は
グループ化をして、ひとまず置いておきます。(まとめて)
特長などもまとまりがわかるように3つのグループに分けた上で、
横並びにしておきます。(そろえて)
文字のグループが分かるようにグループ同士の空きを設けます。
関連するグループが見えてきます。(まとめて)
特長の3ブロックは同じ扱いの見出しがあるので、
同じサイズ・書体に揃えます。(繰り返して)
写真は大きくし、上に移動しました。
メインコピーは大きく太く、最初に目に入るように目立たせます。(メリハリをつける)
サブコピー、リードとセットになるよう、近づけてあります。(まとめて)
さらに、グループ化とメリハリに気を遣いながら、調整をしていきます。

全体のバランスが整ってきましたね。
要素をブロックごとに分けて、まとまりがわかるように囲みを使用します。
文字の太さや大きさ、面積の広さなどで、パッと目を引く部分、
手にとって、じっくり読む部分と、大きさや太さで分けています。
色のない状態でレイアウトを進めることで、メリハリをつけやすくなり、情報の中身と、
見せ方、そして面積のバランスがまとめやすくなります。

解説しますと
「まとめて」「そろえて」「繰り返して」「メリハリをつける」により
メリハリやグループ化、並びの揃えなどで整えています。
白黒でレイアウトをしてみて、色がなくてもまぁまぁバランス取れてるな
と思ったら、ここでようやく色を絞って(3色以内で)配色していきます。
まずは、写真を入れてみます。
写真に色が含まれますので、少し印象が変わってきます。
また、地色などの色も入れてみます。
今回は、夏なので、夏を感じる色を選んでみます。

写真を大きいスペースに入れると
メインコピーの大きさなどが写真に負けていないか見比べることができますね。
メリハリをつけておいたのでバランスが保たれます。
そして、強い色を入れていきますが、ここでちょっと脱線。

上にある画像のように、色には逆の色(補色:混ぜると黒(RGBの場合は白)に近くなる)というものがあり、
それらを沢山選び、同時に使うとまとまりづらいです。
(逆の色としての使い道はあるのですが、それはまた別の機会に)
合わせて、強い色同士の組み合わせは、
主張する色が多くなり、やはりまとまりにくい場合があります。
難しいと感じたら
「色数を少なく」
「逆の色を避ける」
「強い色は控えめ」
を意識していただくと、まとめやすいと思います。
今回の配色は、夏の空(や海)のイメージでブルーをベースとします。
夏の日差しを考慮するとコントラストを強くしたいので、
そこに合わせる2色目はイエロー系が良さそうです。
ブルー、イエロー、ブルーグリーン。
(白と黒は色というより明るさなので色数には入れません)
反対色を多用したり、4色以上の同時使用はレイアウトがまとまりづらくなりそうなのでお勧めしません。
今回のイメージは、夏の海とレモンとライムの爽やかさ。
次の画像のように、表現のイメージとなる画像を参考に配色するのはとても有効な手段です。
画像から受ける印象に近いものを目指す場合はお勧めの手段です。

こうして、色数を絞り、目立たせたいもの、控えめに入れたいものなどを想定しながら
配色していきますと、以下のようになります。

まずメイン写真とメインコピーに目がいくように大きく色も強くします。
次にリード、そして、特長へと順番に読んでもらえるようにと配置しています。
メインコピーとサブコピーを傾けているのは、動きを出して、視線を誘導するためです。
垂直水平が基本ですが、一部ルール(垂直水平レイアウトなど)から外すようにするとそこが目立ちます。
また、アクティブな印象を作る場合にはこうした手段は有効です。
(逆に静かに落ち着いた印象を作るときには、このような斜め加工はしない方が良いです)
配色も、異なった色を多用すると落ち着きがなく、
まとまらなくなりますので、色の種類と数は慎重に。
色の明るさ(トーン)を揃えると比較的まとまりやすくなります。
今回は、アクティブで動きがある方が夏らしいので、コントラストの強い配色は適していると思います。
また、暑さを感じる赤系の色よりも、涼しげな青系の方が夏の配色としては合います。
ただし、「夏に辛いものを食べよう!」そんな時は赤と黒などを大胆に使う方が向いています。
つまり、配色は伝えたい内容次第で変わってくるのです。
例えば、デザインレイアウトの別案として、都会的で落ち着いた印象のものも考えてみます。

写真に余白がある前提ですが、文字を写真に乗せてしまいます。
そうするとメインコピー、サブコピー、リードとメイン写真が一体化し、
スペースも稼げますので、商品写真を大きくすることもできます。
「まとめて」をうまく使えば、囲みや地色も不要です。
配色は紺と金という組み合わせで、落ち着いた大人の雰囲気にできると思います。
レイアウトと、色の使い方で印象が変わってきますよね。
ちなみに、レイアウトがうまくいくと、ドロップシャドウや縁ありの文字など、
余計な装飾をする必要がなくなります。意図的に雰囲気を作るための装飾は別として、
特に、何となくドロップシャドウなどを使うのはあまりお勧めしません。
また、画像と文字を重ねるときは「メリハリをつける」ことを意識しないと
文字が読めないとか、だから文字を加工する…などと
どんどんゴチャゴチャしてきますので、白黒でのレイアウトの時点で解決していきましょう。
おさらいです。
1.はじめに、文字などの情報を白黒のみでレイアウト(配置)をする
2.その際、「まとめて」「そろえて」「繰り返して」「メリハリをつける」ことを意識する
3.最後に「色」を厳選した上で配色する
この3つを意識していただけますと、
チラシや資料などを作るときに役立つと思います。ぜひ、意識しながら制作してみてください。
そうは言われても「難しくてできない!」ので、やっぱりデザインの相談をしたい!
という方は、お気軽にご相談ください。
そもそも、原稿をどう作ったら良いのかなど、現在の困りごとからお伝えください。
まずは無料相談から。
文責:飛鳥井