犬から聞いた素敵な話
2013年11月18日
2020年10月2日
話題になっているそうですね。この本。
内容は、色んな人が色んなブログで語っているかと思うので
私はイラストについて語ろうと思います。
最初に書店で見かけたときにイラストが気になりました。
おそらく筆で、ほとんどシルエットのみで描かれたイラスト。
ほとんどシルエットなのですが、線に強弱やかすれがあるので
なんとなく温かみを感じるイラスト。
僕の場合、普段、犬や動物の絵を描こうとすると
毛並みに沿った線を描こうとか、
目には表情が出るので少し可愛らしく描こうかとか
いろんな事を考えてしまいます。
けど、この絵にはそういった部分が感じられません。
無理に可愛く描こうという邪念(?)がないのです。
それなのに表情も感じられるし、どことなくかわいい。
なんか不思議な絵だなとぱらぱらと中身をめくっていると
同じタッチのイラストが複数ありました。
手法は同じ。
シルエットだけなのに犬種もちゃんとわかる。
本の中身は14の短編。
各話の中にそれぞれイラストが描かれています。
本の挿絵というと、写真をそのまま使っていたり
表情や細部まで綿密に描かれたイラストをよく見かけますが
このイラストは、ないようのイメージとしては
最大限の効果を発揮しているな—と感心しました。
筆のタッチも、よく合ってます。
内容とのベストマッチにお気に入り決定です。
文章:大友