個人的浮世絵ブーム
『浮世絵現代』
上野 東京国立博物館 表慶館 2025年4月22日(火)~2025年6月15日(日)
好天の上野公園。瑞々しい新緑が目に気持ち良い。
今日もイベントが行われている広場を横切り、
噴水の向こうに見える一見洋風、でも屋根が和風という建築物へ。
(帝冠様式というらしい)


今日はその左に建つ、爽やかな青緑の丸屋根がかわいい洋館。
表慶館で始まった展覧会にやってきた。
またもや浮世絵です。
今度は現代版。
けっこう「今も新しい浮世絵を生産している」ことを
知らない人も多いのでは?
浮世絵好きな自分としてもこういった
現在進行形の浮世絵を一堂に介した展覧会は初めて。
めちゃくちゃ楽しみにしていた。
撮影オッケーとのことなので、頑張って撮影した。
普通に観覧する方もおられるので、邪魔にならないよう
閉館までうろうろ最後の1人なるまで2時間半、3周した。
写真、いくつかアップしますが、
とはいえ明らかに山田の雑な切り取り。
実際に作品が放つ「オーラ」は微塵も写っていない。
興味が湧いたらぜひ、観に行って。
浮世絵が隆盛を誇っていた時代、
各版元には超人気絵師が在籍していて、
その腕を遺憾無く振るい、一世風靡した時代もありました。



その現在版としての様々な「絵師」に
色々な企画を通し、いろいろなジャンルの方と
コラボレーションを発表しており、
ざっと
「漫画家」
「(建築、グラフィック、装幀)デザイナー」
「イラストレーター」
「文化人」
「芸術家」などなど



個人的には
浮世絵としての在り方や表現などを鑑みて
「漫画家」が一番浮世絵かも。

この展覧会の目玉は2階フロアの
アダチ伝統木版画技術保存財団による
「現代の浮世絵・国際創造プロジェクト」
コラボレーションである
「芸術家」との共同製作が丁寧にまとめてあり
インタビューや、制作過程なども紹介されている。




浮世絵にすることを前提にしてはいるものの
各作品は普段の画材で制作されており
そこから彫り出し、刷り上げていく。
とんでもないチャレンジ。
仕上がった作品の見応えも十分。










浮世絵なので、販売とかも視野に入れれば
限定枚数の販売などもできるんじゃなかろうか。
工程や試作、本番までの時間と手間を考えると
1点いくらになるのか空恐ろしいが(まず買えないだろうな〜)
コラボレーションした芸術家のインタビューに
「AIで、誰しもが簡単に絵を作れる時代。
こうした、全てが手による表現は今後、
さらに重要視されてくるだろう」
という言葉があった。
ものすごくわかる。
おまけ
今回、表慶館にて展示が行われていて、
たぶん訪問したのは今回で2回目くらい。
立派な洋館だけどチョットかわいい。



写真・文責:やまだ