懐かしいのスピード
2024年5月31日
2024年6月10日
普段あまり利用しない道でも、長い間であれば幾度も通る。
ある期間、工事中の壁が視界を塞いだのち、取り外されると
そこにあったはずの建物が消えていることが良くある。
「あれ?ここにあったビルって、なんだっけ?」
普段利用しないとはいえ、長い間に何度も通った道。
これが記憶喪失なみにポッカリ記憶がなくなるから不思議だ。
それこそ、解体された建物と同じように、記憶にあった景色も消える。
そんなこともあってなのか、不思議とこの「ポッカリ」とした穴は
なんとも言えない寂しさや郷愁を感じずにはいられない。
さて、新宿の話。
久しぶりに昼間の新宿西口。
駅越しに東の建物が見えるではないか。
小田急百貨店。
NHKの解体番組でも取材されていたので、
「壊してんな~」と思ってはいた。
ほとんど利用したことがなく、地上からだと
百貨店の入り口という印象で、すんなり新宿駅へ行けず
何度もうろうろしていた記憶しかない。
で、…どんな建物だったかも忘れてしまった。
もう思い出せない。
写真があった。
ああ。そうそう。このオレンジが象徴的な。
はい、もう「懐かしい」
文・Photo:やまだ