今、再び広島へ
2020年10月19日
私たち夫婦が初めて広島に行ったのは
2009年に出版された『平和を実現する力』を読み終えてからでした。
以前から「広島には一度行かないとね」と話していましたが
四𥧄揚先生が、日本キリスト教団出版局から本を出されるので
それを読んでからにしよう、ということになりました。
四𥧄先生とは、私が通っている経堂北教会の前任牧師で
この本の装丁をしたコンビビアの前社長の
堀木一男さんとは古くからの友人でもありました。
サブタイトルには「長女の死をめぐる被爆牧師一家の証言」とありますが
ご家族の被爆体験だけではなく、原爆の実態を知る助けとなり
平和のために、力を合わせていくきっかけになることの
祈りが込められています。
リニューアルされた原爆資料館に行きたいと思っていたところ
10月14日・15日と、また広島に行く機会が与えられました。
コロナで平日ということもあり、今回はゆっくりと時間をかけて
館内を見て回ることが出来ました。
しかし、それだけ「ずしり」と重く心が受け止めました。
四𥧄先生の本の後ろに載っていたお姉さんの葉書が
展示されていることに、今回初めて気が付きました。
自分も被爆しているのに、弟たちを気遣っていて
お姉さんとしての芯の強さと、愛情の深さを思う葉書でした。
資料館には「あの時」一人ひとりが何を思い、何を大切にしていたか
大勢の被爆者の声が静かに響いていました。
この重い歴史の積み重ねの上に、私たちは生きているということを
今回また改めて感じました。
そして一緒に回った夫と友人と思いを共有出来たことが感謝でした。
広島の自分へのお土産は、「折り鶴ピアス」。
これからも平和を実現出来るように祈り続けます。