ロハス・メディカル
2013年8月27日
2020年10月2日
検査入院で久しぶりに大きな病院に、数日入院した。持っていった文庫本はすぐ読みつくし、病院の図書を漁ることになった。これは、病院の待合のラックにおいてあったフリーマガジンである。
タイトルの丸ゴシはふところの広い新ゴ系のものではなく、古風なバランスの丸ゴシを採用している。欧文のロゴはDINであるし、なにげない選択に神経が通っている。本文は15Qの太明朝と大きくて見やすい。もちろん高齢者対策だ。色づかいも、記事毎にヴィヴィッドトーンが使われており、わかりやすい。
フォーマットもシンプルだ。解説の図づくりはわかりやすく見えるように作っているが、実は解りにくいのがちと残念。でも誰にでも手にとってもらい、難しそうに見えないための工夫かも。何より素晴らしいのは、記事の質が大変良いことだ。編集者の意気込みが伝わってくる。なんでもそうかもしれないが、やはり中味あってのかたちである。そういうことを考えると、小冊子だが大変幸運な仕事かも知れない。 堀木一男