突き抜けるコト

2009年2月7日に練馬区立美術館へ行って来ました。
『セロテープ誕生60年記念 瀬畑 亮 セロテープアート展』を観るために。
入場無料だし、土曜日はアーティストトークとワークショップがあったので…

作品はとてもセロテープとは思えない程の質感。
大きいものだと100kg以上あるそうです。
滑らかな曲線…不思議な造形…
なんでしょ?なんだかよく分からないものばかり。
説明難しい…

僕もセロテープアート体験してきました。
芯材を使わずに、セロテープを“ビィーーーッ”と引き出して
“クシャクシャ”と丸めてその上に次々とテープを巻いて行く。
実際に作品を作る場合は芯になる部分から“ギュギュッ”とキツく硬く圧縮して行くそうです…
これは大変だ。
こんなの長時間やることできねー。
腕が壊れちゃうってばさ!
現に瀬畑さんは腱鞘炎になっているんだそうです。
酷使するようです。

瀬畑さんが言うにはとにかく無心にクシャクシャと丸めただひたすら巻いて巻いて大きくしていくんだそうで、そうしているうちに段々何かの形に成って行く。
何を作ろうか考えてから作り始めるとゴールが最初に分かっているので面白くないんだそうな。
むしろ、偶然そんな形になってしまうというものから形を見つけ出して行くそうです。だから終わりがどこなのかわからない(笑)
それは作っているうちに「ここで終わり」というのを作品の方から感じる事ができる瞬間があって、その時に完成になるそうです。

ん〜、アーティストはやっぱり感覚が違いますな。

30年近くセロテープを使って立体や平面作品を作り続けてきた結果がこの作品集にあります。
ひたすら続ける事…
それが大事なんですね。

やはり、美術展は刺激になります。

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文:飛鳥井羊右

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