たかがボールペンの話

落書き好きでメモ魔な山田は
画材と筆記具に興味、関心がつきない。
コレクターではなく、「使ってナンボ」な性格なので
かっこ良かろうが、いくら多機能だろうが、高級だろうが。
評価は「書いて(描いて)どうか」に集約される。

今回は書く物の、現在のお気に入りを紹介。
ドイツのLAMYが作るSwiftという水性ボールペン。
太いボールにツユだくなインクは速乾性で、
LAMYがこのペンの為に調合した特製だとか。
ペン先を未収納のまま胸ポケットにしまうと
止めどなくインクが出て、服を汚しかねません。
そんな事が無いように、
ペン先を出すと、クリップがポディーに収納されます。
この状態では胸ポケットにしまうにも、引っ掛けられない。
結果、ペン先を収納し、クリップを出してしまうという
理にかなった機能が形になっているのです。
更に、使用中は
円柱のポディーには出っ張りがなくなり、
ペンを回転させながら書く癖のある僕には
非常に使い勝手が良い。
凝った機能のせいか、重めの重量感も
しっくりと手に乗るようで、書きやすい。
落下させると自重でペンが傷つきますが
使うからには、多少の傷もいたしかたなし。
すでにガッツリ傷が付いてます。

リフィルの交換が出来ます。
タンクのようなリフィルはインクの量も多く
結構長持ち。
ですが、ペン先に当たり外れがあって、
最初から書きづらい事があったりする。

だくだくのインクなので、薄い紙では
裏にしみてしまう点も惜しい。
僕はRHODIAのメモ帳とセットで使っている。

たかがボールペン。
書ければ済むものをここまで丁寧に考え、
デザインしている点が生真面目でユニーク。
かなり高価だが、お金を出しても良いと思えた。
大量には売れないが、需要はあるということか?
消費され「なくなっても良いボールペン」に対して
そうは簡単に無くせないだろ。という
気合いの入ったデザインと値段。
消費されてしまうデザインの現場にいると
たまにこんな「ボールペン」みたいな仕事もアリだなーと
思ったりするわけで・・・

(文責:山田)

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