森の惑星/聖剣の森へ

先日、ある展覧会に行ってまいりました。

2月にお気に入りで紹介しました「磯野宏夫さん」の原画展です。

去年の12月からずっと楽しみに待っていた原画展です。

磯野さんご本人に会えることも心待ちにしていたのですが
それが叶うことはありませんでした。

磯野さんは5月に心不全でお亡くなりになられたそうです。

ですので、今回の展示は遺作展になります。

展示会場で、少しだけご遺族の方と話をさせていただきました。

是非、色々な方々に観に来て欲しいとのことでした。

撮影許可も頂きましたので何枚かアップ。

今回の展示では、ゲームのパッケージに使用された絵も展示されてます。

ゲームのイラストについては、ゲーム会社が著作権を持っているため

実際の展示で見ることが出来るのは今回だけかも知れないということでした。

私にとっては、20年間夢にまで見た絵の原画です。

会場に到着すると、やはりゲームで使用されていた絵の周りは混んでいましたので

別の絵から観ることにしました。
そして最初の一枚の絵を眺めていたら、涙が止まらなくなってしまいました。

近くにウィルソン株が描かれた絵も並べられていたので
この絵も屋久島がモチーフなのでしょうか。

恐ろしいほど緻密に書かれたイラスト、以前の紹介でも書きましたが正に一筆入魂の繊細さ。

筆の重ね方で、質感や厚さを巧みに変えていたり、

筆で塗った後に鉛筆で強めに描いて、それによって紙がへこむのを効果的に使っていたり

これでもか!これでもか!と言わんばかりのほとばしる情熱が伝わってきます。

一枚一枚に込められている情熱と情報量が凄まじいです。

展示で驚いたのは、パネルに紙を貼り付けて描かれた絵に関しては
そのまま展示されていたということです。

ガラスなど通さず、文字通り「直に」見ることが出来ます。

おそらく、どれだけ語っても、どんな言葉を用いても、どれだけ写真や画像をアップしても

これらの絵の凄さを伝えきることは到底できないでしょう。

圧倒された。の一言に尽きます。

展示会場は一部屋でしたが、じっくり眺めていたら3時間経っていました。

磯野さんご本人に会うという夢は叶わないものになってしまいましたが

絵から伝わる情熱と魂は、確かに受け取ってきました。

展示は15日の日曜日までです。

絵や自然に少しでも興味のある方、是非!お薦めです!

私も、時間が許せば土日どちらかあるいは両方、再び観に行きます。

文:大友

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