midsummerの思い出

今日(6月21日)は夏至です。

日本では暦の一つで、単なる季節の
通過点にしか過ぎないと思いますが
私にとってこの「夏至 midsummer」の響きは
とても懐かしい、そして胸が少しだけ
「キュン」となる思い出として
毎年鮮やかによみがってきます。

6歳から12歳までスウェーデンで過ごしました。
子供時代のこの6年間は、当時は20年以上にも
感じられるほどの長い、なが〜い時間でした。

特に夏は、楽しい思い出が
たくさん詰まった季節です。
夏休みがあり、そして夜の11時過ぎまで
明るいのですから、子供たちにとって
これ以上ハッピーな季節はありません。

2011年の夏
ストックホルムに里帰りしました。
実に40年ぶりでした。

当時、私と弟のことを見てくれていた日本人の方が
今もずっとスウェーデンに住んでいるので
彼女の家も訪ね、ミッドサマーの日に
一緒にゆっくり食事をしてお祝いしました。

食事に欠かせないのが新じゃが。
ジャガイモが主食であるスウェーデン
日本の新米と同様に、新じゃがの味はまた格別です。

香草のディルとともに茹でて
ニシンの酢漬けといただきます。
シンプルだれけど、とっても美味しい。

食後に、丘の上から見た景色は
40年前と変わりませんでした。
夜の11時を過ぎてもほんのりと明るく
ずっと同じ場所で眺めていました。

また絶対に戻ってくるからと
心に誓った長い夜でした。

文・沢田寛子

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