「UENO PLANET」

何年かぶりに上野公園へ出かけた。
カメラを持って。
メインの目的はパンダとハシビロコウ。
他にイラストの資料用として絵になる写真が撮れたらといいな。と、
炎天下の中、家族連れでにぎわう上野公園へ。
実は動物園の後、
隣の国立科学博物館特別展
「生命大躍進-脊椎動物のたどった道-」へ、
はしごする計画。
地球上の生命進化を1日で追っかけるという
結構忙しいスケジュール。
600円でチケットを手に入れ、園内へ。
入ると右手に行列が見える。
パンダ館。
大昔、親に連れて来てもらった想い出が有る。
あの頃いたパンダは何て名前だったか…。
今は4年前に来日したリーリーとシンシン。
「ただ今食事中でーす。竹喰ったら寝まーす」
「動いている内にどーぞー。」と、係員の案内。
ナイス案内。
行列に向かう途中。
大きなパンフレットのスタンドを占める
グレーっぽいパンフレットを発見。
手に取ると、折り畳まれており、開くと大きそう。
とりあえず一部、カバンに差し込みパンダの列へ。
食事中のパンダを撮り、園内を巡りながら動物達を撮影。
いや、暑いのは分かる。
木陰から出て来ないのも、水に浸って動かないのも分かる。
あのハシビロコウがジッと出来ない程暑いのだから仕方ない。
なかなかシャッターチャンスをモノにするのが難しく
汗だくで歩き回り、気がつけばタイムアップ。






あわてて動物園から国立科学博物館へむかう。バタバタ。
夜。  
思い出したように
上野動物園で手に入れたパンフレットを広げてみる。
これが、ビックリする程、とても、かっこいい。

「UENO PLANET」
上野という惑星。
森の動物園。
動物園を、様々な植生から見せるという提案。
たしかに。今日、木々の間を通り抜け、
木陰に涼む動物を何とか見ようと(写真が撮り辛い)
ウロウロ歩き回った事を思い出した。

広げると想像以上に大きいパンフレット。
動物は小さく描かれ、色すら付いていない。
木々の間。葉の影に見切れていたりする。
よく見る為にパンフレットに寄ると
視野全体がイラストの中に入り、
紙の中の動物園に迷い込んだ様。
所々に動物にちなんだキャプションが書き込まれてあり
ウロウロ見ていると出会うようになっている。

このパンフレットは動物を見る為というより
動物園を別の視野で捉え直して再構築したような
グラフィカルな提案(遊び)が見える。
ちょっと大人向け。
面白いし、かっこいい。
デザイン(物の見方、情報の編集)と
イラストレーション(抑制の利いた遊び、ユーモア)が
ハマっている感じがして、グッと来た。
追伸
「真夏の夜の動物園」
普段夕方5時までの動物園が、夜8時まで
開園時間を延長する夏限定企画のチラシ。
「UENO PLANET」と同じ所のデザインだと思う。
抑制された遊びとデザインが
ドキドキ、ワクワクするようなミステリー感を
演出するところが面白い。
文責:やまだ

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