カタログでブランドイメージを表現

贈答品としては定番とも言える「赤坂柿山」の米菓。
そのカタログです。

コンパクトなカタログで、
柿山のイメージを表現しているのがとても上手いと思いました。
風合いのある紙に空押しがしてあり、出っ張っています。
パッと見ると祝儀袋のようにも見えますが二つ折りのケースになっています。
開いてみると、中から短冊形の紙が6枚出てきます。
これが商品カタログです。

おもて面の写真は白い器と花、そしておせんべい。
花と米菓以外はモノトーンで統一し、シックな雰囲気を醸し出しています。
全体に湿度を感じるようなしっとりとした色合いです。

和を感じるものでありながらモダンに見えます。
日本の伝統文化が感じられるような写真となっています。
うら面には商品写真と説明が載っていますが、こちらの写真は明るくキレイです。
デザインもシンプルでとても品が良いと思います。

また、ケースの内側には「贈ること」について「赤坂柿山亭主」の言葉があり、
どのような気持ちを込めているかが短く語られています。
他に、季節毎にどんな贈答の機会があるのかの解説もあります。
冠婚など、その他のお祝い事についても書いてあり、
どんなときに贈り物をするのかが簡単にわかるようになっています。

カタログで「贈る」という日本の文化を伝えています。
そして、日本の伝統的な雰囲気を盛り込みながらモダンにデザインすることで、
柿山のブランドイメージを作り上げているのだと感じました。
ブランディング・カタログ制作はデザインコンビビア
文:飛鳥井 羊右

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