COVIVIA COLOR 8
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Convivia Color 815『ニュートン』時代のノウハウと『ニュートン』以降の表現 山田純一僕が関わる頃には、イラスト制作の作業行程は完成していました。 昔と今の大きな違いは「デジタルイラスト」が主流となった事で、それは下絵制作の現場にも変化をもたらしました。今もまだ変化し続けています。デザインコンビビアは科学雑誌『ニュートン』の創刊と同時に設立されたデザイン事務所です。黎明期から科学イラストの表現を模索し続けて来ました。僕は、運良く現場で下絵を描く手伝いが出来ました。完成完成科学イラストの範疇には歴史を解き明かす考古学、民俗学の科学考証も含まれることが有る。上記の特集では壁画から、その風景を現在のイラストに置き換える作業をした。模様から色から、元の壁画には細部が分からない部分も多いが、同時代の文化文明をたぐりながら、近いところへイメージを落とし込む。全てが現在の植物、動物へとつながっている…というところから、資料と照らし合わせながら想像力を膨らませて風景を作って行く。 編集の方に一つ一つの植生についてなど、疑問のほとんどを先生に聞いていただけるおかげで、絵の構成から構図、描き込みなどの作業に集中できた。 プロのイラストの仕上がりは、毎回はるかに上を行く。それが楽しみ。下絵の途中で先生へ校正に出し、左のような赤字修正が戻ってくるまでに、下のような下絵が完成。イラストレーターヘは、下絵に先生の赤字修正を反影させたイラストとして仕上げていただく。パソコンが画材としてまだ未発達だった頃は、共通の色認識が色チップだけだったので、とにかく、模式図には色チップを多用した。微妙な色の違いまで再現する事が求められた。考古学古生物学素粒子学©NEWTON 199705 イラストレーター:山本 匠©NEWTON 199801 イラストレーター:藤井康文

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