COVIVIA COLOR 5
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13 もし動物病院でもそんな事ができたら…。良いイメージで地域に認められ、受け入れられていくはずです。これは素朴なようで「VI=Visual Identity」や「CI=Corpo-rate Identity」の基となる考え方であり、またデザインの持つ情報をコントロールする力への自覚でもあります。 私たちもこうした考えから出発して、 “気持ちのいい” 情報発信を目指してきました。新しい病院のエッセンスを抽出し、情報の交通整理をして、ツール・アイテムをデザインしてきたわけです。しかし私たちがデザインを通じてできたことは、70件の病院が “気持ちのいい” 情報を持って新しくスタートを切る助走の、ほんのお手伝いにすぎません。情報発信の目指すべき方向いうまでもなく「ブランド」は一朝一夕には実現できません。 誠意あふれる電話の応対、明るく清潔な雰囲気、整理されたインフォメーション、自信に満ちた診療、わかりやすい説明、美しくクォリティ感のある診察券・薬袋などの発行物、行き届いたアフターケア……要素はいくらでもありますが、こういったことの総体が “気持ちのいい” 情報発信です。それらは時間をかけて質を落とさずに発信し続けることで、病院への「親しみ」や「信頼」はより強固になってゆくでしょう。患者である物言わない動物や飼い主さんたちが病院に求めているのは、こうした全体的で継続的な “気持ちよさ” だと思います。 つまりマークと看板や各種アイテムを作って終わってしまうのではなく、病院の原点そのものから始めてもっとトータルに情報発信のあり方を考え、継続させてゆくこと、 これが「ブランド」の情報発信の姿ではないでしょうか。 ですから “気持ちのいい” 情報発信とは、私たちの持つ「デザインの力」だけでは実現できません。主体はドクターをはじめ病院全体、スタッフ1人1人であり、日頃の活動だということになります。先に私たちの仕事について “お手伝い” と表現したのはこのためです。 こうした視野に立って、新しい病院を模索する上で「デザインの力」を活用していただくことが、私たちの理想です。 新しい動物病院として大きな一歩を踏み出せるよう、開院まで、そして踏み出してからも、 “気持ちのいい” 情報発信のためのお手伝いを続けていけたら…とデザインコンビビアは願っています。デザインにできること初めてでも話しかけやすい人や入りやすいお店を感じるように、人はもちろん建物や物でさえ、黙ってただそこに佇んでいるだけで周囲に多くの情報を発しています。 優しそうとか怖そう・明るい・暗そう・カジュアル・フォーマル…ポジティブ・ネガティブ両方の様々な情報を、受け取る側は敏感に感じ取り、相手への接し方が変わったりすることも多々あります。 そうした様々な情報を意識的にとらえ直し、良質な…つまり “気持ちのいい” 情報として、選んだ形で継続的に発信し続けることができたら、まわりに “気持ちのいい” イメージが定着すると想像できます。

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