CONVIVIA COLOR_4
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Convivia Color 415デジタルとアナログの融合ご紹介してきましたイラストレーションは2008年度「RIKEN NEWS」の中で使用するために制作したものです。画材として鉛筆を使い、優しく柔らかなイラストレーションに仕上げました。図中文字を抜いた、掲載時とは違う絵を見てその雰囲気を感じていただけたらと思っています。実際の図の内容につきましては理化学研究所のホームページ(http://www.riken.jp/index_j.html)の「刊行物」のページに掲載されています「RIKEN NEWS」をご覧いただければと思います。発想の起点昔、イラストレーターの方に絵をお願いするために、鉛筆で下絵を描いていました。あくまで「下絵」でしたので、その鉛筆画が表舞台へと出ることはなかったのです。しかし、当時の下絵を今見ると、非常に魅力的に感じました。下絵作成と同じ方法を使って、新しい雰囲気のイラストレーションを作れないだろうか?そんな発想から実際に制作することになったのです。制作について実際の制作では、手描きの優しい雰囲気を保ちながら難しい最先端科学を分かりやすく伝えられるように意識しました。誌面には限りがあるので細かく書き込まず、何が必要で何が必要でないのか…情報の取捨選択を行いました。デザインにパソコンを使うDTP(デスク・トップ・パブリッシング)が当たり前となっている現在ダイヤグラムやイラストレーションなどにもパソコンが使われるようになっています。図やダイヤグラムの制作が容易になった反面、新鮮味も薄れているような気がしていました。デジタルツールを使うと、場合によっては硬く、難しい印象になってしまうこともあると思います。鉛筆画によるイラストレーションならば、その硬い印象を和らげられるのではないかと考えました。手描き鉛筆画をデジタルデータに変換し、描画ソフトのブラシツールで筆を使うように描いていきます。ツールはデジタルですが、作業はアナログに近いものとなります。仕上がったイラストレーションは完全デジタルデータとなりますが手描きの優しさ柔らかさを残すことができました。最後に最終的な形が印刷物であることを考えると色の管理や加筆修正の容易さなどデジタルにするメリットは大きいです。しかし、デジタルだけでは出しにくい質感や雰囲気など、アナログならではの表現力は必要だと思います。今後は、いかにしてデジタルの中にアナログの多彩な表現方法などを持ち込むかそれを考え実行していくことがますます求められてくると思います。昔、科学雑誌でイラストの下絵を描いていたころのもの。

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