CONVIVIA COLOR_3
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2CONVIVIA COLOR 3 古代アナトリア、古代エジプト、古代メソポタミア(現在のイラクやシリア)、古代ペルシア(現在のイラン)にかけての現在の中東地域を含む西アジア一帯をオリエント地方といいます。キリスト教では様々な物語の中心地で、聖書や神話の舞台としてよく登場します。また、オリエントは人類文明発祥の地ともいわれ、これまでに数多くの遺跡から粘土板などが発見されています。そこに使われていた文字(人類最古の文字)は“楔くさび形がた文字”と呼ばれ、今から5000年も前の事が記されています。古代のオリエントに触れるという事は、人類最古の文明に触れる事でもあります。♦ 本冊子は、信徒の友(日本キリスト教団出版局)にて連載中の「目で見る聖書物語/目で見る聖書の世界(月本昭男 監修)*」でイラストを担当している私が、再編集した冊子です。 私はキリスト教について特別な知識を持っているわけでも、クリスチャンでもありません。古代オリエントに対しての知識もなく、学生の頃から歴史の授業は苦手でした。しかし、毎月イラストを描く際に資料をお借りし、また調べる事で昔の人たちの文化や生活を少し知る事ができました。今から何千年も前の人が、どんな住居に住み、どんなものを食べ、どんな文字を使い、どんな神様を信じ、どんな生活をしていたのか。そんな事を考えながらイラストを描いていると、学生の頃に抱いていた歴史に対する苦手意識も、だいぶ払拭されてきた気がします。本冊子では、歴史に興味を持ち始めた歴史初心者の私が、古代オリエントの一端についてイラストを中心に紹介します。 また本冊子では、古代の雰囲気を出す為に、筆ペンを主体として手描きのタッチを活かしたイラストを心掛けています。内容によってパソコンで加工する事もありますが、その場合でも、手描きのタッチが残るよう意識しました。…と、色々書きましたが、構えずに「なんとなく眺めてみよう」程度のゆる〜い気持ちで「ふ〜ん、こんな時代もあったのか〜」くらいにページをめくっていただければ幸いです。大友淳史 *「目で見る聖書物語」は、2008年度から「目で見る聖書の世界」にタイトルが変更されました。はじめに石で作られた水瓶石は汚れを通さず、土器や金属は通しやすいとされていたようで、石で作られた水瓶は清めのために用いていたものと思われます。これまでに発見された最大の石瓶は、約80ℓ入りで、加工方法はほとんどわかっていないそうです。『信徒の友』2008年10月号掲載使用画材 �:筆ペン、Photoshop

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